DWG TrueView ユーザ ガイド(4)図面ファイルを使用する (画層の表示をコントロールする) | 電子納品サポート

DWG TrueView ユーザ ガイド(4)図面ファイルを使用する (画層の表示をコントロールする)

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  1. 図面ファイルを使用する
    1. 画層の表示をコントロールする
    2. 画層の概要
    3. 画層を使用して複雑さを管理する
      1. 画層状態を使用する
      2. 画層上のオブジェクトの表示をコントロールする
      3. 画層に色と線種を割り当てる
      4. レイアウト ビューポートで画層のプロパティを優先させる
      5. 画層上のオブジェクトを暗く表示する(画層をロックする)
      6. 操作方法
        1. 画層の表示/非表示を切り替えるには
        2. 画層に色を割り当てるには
        3. 複数の画層のプロパティを変更するには
        4. [画層プロパティ管理]の列を移動するには
        5. [画層プロパティ管理]の列を非表示にするには
        6. [画層プロパティ管理]のすべての列を既定の設定にリセットするには
        7. 画層をロック、ロック解除するには
    4. ビューポートで画層プロパティを優先させる
      1. ビューポート優先プロパティと表示スタイル
      2. 優先プロパティが設定された画層を識別する
      3. 画層の優先プロパティを除去する
      4. 旧リリースでの画層の優先プロパティ
      5. 操作方法
        1. 現在のレイアウト ビューポートに優先プロパティを割り当てるには
        2. 現在のレイアウト ビューポートの画層からすべての優先プロパティを除去するには
        3. すべてのレイアウト ビューポートに割り当てられたすべての優先プロパティを除去するには
    5. 画層リストをフィルタ、ソートする
      1. 画層フィルタを反転する
      2. 画層をソートする
      3. 操作方法
        1. [画層プロパティ管理]内の画層リストをソートするには
        2. 名前によって画層の表示をすばやくフィルタするには
        3. [画層プロパティ管理]で画層フィルタを反転するには

図面ファイルを使用する

画層の表示をコントロールする

画層とは、図面内のオブジェクトを編成し、グループ分けする手書きのトレーシング ペーパーのようなものです。

画層の概要

画層は、図面内の情報を目的別に分類し、線種、色、その他の標準を指定するために使用されます。

画層は、紙の図面で使用するトレーシング ペーパーに相当します。画層は図面で使用される主要な編成ツールで、目的別に情報をグループ化したり、線種、色、その他の標準を指定するために使用されます。

同じ種類のオブジェクトは、通常、同じ画層に割り当てられます。たとえば、構築線、文字、寸法、タイトル ブロックは、通常、別々の画層に割り当てられます。これにより、次のコントロールが可能になります。

  • 画層上のオブジェクトを指定したビューポートに表示するかどうか、または暗く表示するかどうか。
  • オブジェクトを印刷するかどうか、またどのように印刷するか。
  • 画層上のすべてのオブジェクトに何色を割り当てるか。
  • 画層上のすべてのオブジェクトにどの既定の線種と線の太さを割り当てるか。
  • 個々のレイアウト ビューポートで異なる画層プロパティを使用してオブジェクトを表示するかどうか。

画層を使用して複雑さを管理する

画層を使用して、オブジェクトの表示/非表示をコントロールしたり、オブジェクトにプロパティを割り当てることができます。

表示または印刷するオブジェクトをコントロールすることにより、図面の視覚的な複雑さを軽減し、表示性能を改善できます。たとえば、画層を使用することで、電気部品や寸法など、同じ種類のオブジェクトのプロパティと表示/非表示をコントロールできます。

画層状態を使用する

画層状態には、表示やロックなどの設定が含まれます。名前の付いた画層状態が図面ファイルに含まれている場合、それらを使用して、図面の表示方法を変更できます。[未保存の画層状態]リボン リストに画層状態が 1 つも表示されていない場合は、図面に画層状態が存在しません。

画層上のオブジェクトの表示をコントロールする

図面の画層を表示しないようにするには、その画層を非表示に切り替えるか、フリーズします。特定の画層や画層セット上で細かい作業を行う際に、邪魔なオブジェクトがビューに表示されないようにしたり、印刷時に補助線などが印刷されないようにするには、画層を非表示に設定するか、フリーズすると便利です。画層をフリーズするのか非表示に設定するのかは、作業内容や図面のサイズによって決定します。

  • 表示/非表示: 非表示に設定した画層上のオブジェクトは画面には表示されませんが、オブジェクトが重なり合っている場合は、隠線処理の対象になります。画層の表示/非表示を切り替えても、図面は再作図されません。
  • フリーズ/フリーズ解除: フリーズされた画層上のオブジェクトは画面に表示されず、隠線処理の対象になりません。大きな図面では、不要な画層をフリーズすると、表示や再作図などの操作がスピード アップします。1 つまたは複数の画層をフリーズ解除すると、図面が再作図されます。画層のフリーズ/フリーズ解除の切り替えは、画層の表示/非表示を切り替えるよりも時間がかかります。

レイアウトでは、個々のレイアウト ビューポートで、画層をフリーズできます。

画層に色と線種を割り当てる

各画層には、色や線種のような、その画層に関連付けられたプロパティがあります。それらのプロパティは、その画層上のすべてのオブジェクトに適用されます。オブジェクトの中には、明示的にプロパティが割り当てられているものがあります。たとえば、EXTERIOR WALLS という画層に既定の色の青が割り当てられている場合でも、いくつかの外壁の個々の色プロパティを赤に設定することにより、その画層上にある一部の外壁を強調させることができます。

注: DWG TrueView では、画層の既定のプロパティのみを変更できますが、作成元のアプリケーションで作成されたオブジェクトを選択して明示的にプロパティを設定することはできません。

レイアウト ビューポートで画層のプロパティを優先させる

画層プロパティの中には、レイアウトのビューポートごとに優先プロパティを使用して変更できるものもあります。画層の優先プロパティの使用は、色、線種、線の太さ、印刷スタイルの異なるプロパティ設定を使用してオブジェクトを表示する効率的な方法です。画層の優先プロパティは、現在のレイアウト ビューポートに適用されます。

たとえば、Electrical 画層のオブジェクトを、2 つのレイアウト ビューポートのうちの 1 つで目立つように表示したい場合は、各ビューポートの Electrical 画層で優先色を設定します。ビューポートの 1 つで赤色を設定し、他のビューポートではグレーを設定すると、画層に割り当てられているグローバル色プロパティを変更しなくても、簡単にこのオブジェクトを目立たせることができます。

画層上のオブジェクトを暗く表示する(画層をロックする)

図面を作成したアプリケーションでは、画層をロックすることにより、その画層上でオブジェクトを誤って選択したり修正しないようにできます。ロックした画層は、既定では暗く表示されます。

AutoCAD では画層がロックされている場合、その画層の上のオブジェクトは暗く表示されます。これにより、画層を非表示に設定したり完全にフリーズしなくても、図面の視覚的な複雑さが軽減されます。

注: ロック画層上の暗く表示されているオブジェクトは、AutoCAD 2008 ベースの製品で作成された図面ファイルでのみ使用できます。暗さのレベルは、最後に図面を保存した製品でコントロールされ、DWG TrueView で変更することはできません。

暗く表示されているロック画層は、通常どおり印刷できます。

操作方法

画層の表示/非表示を切り替えるには
  1. [ホーム]タブ  [画層]パネル  [画層プロパティ管理]をクリックします。
  2. [画層プロパティ管理]で、表示/非表示を切り替える画層名の電球アイコンをクリックします。電球が黄色のときは、画層が表示されます。
画層に色を割り当てるには
  1. [ホーム]タブ  [画層]パネル  [画層プロパティ管理]をクリックします。
  2. [画層プロパティ管理]で、画層を選択します。色のアイコンをクリックします。
  3. [色選択]ダイアログ ボックスで色を選択します。
  4. [OK]をクリックして保存し、ダイアログ ボックスを閉じます。
複数の画層のプロパティを変更するには
  1. [ホーム]タブ  [画層]パネル  [画層プロパティ管理]をクリックします。
  2. [画層プロパティ管理]の一覧表示で、次のいずれかの方法によって画層を選択します。
    • [Ctrl]を押しながら画層の名前を選択します。
    • 右クリックします。[画層リストにフィルタを表示]を選択してチェック マークを付け、画層フィルタを選択します。
  3. 変更するプロパティのアイコンをクリックします。
  4. [OK]をクリックして保存し、ダイアログ ボックスを閉じます。
[画層プロパティ管理]の列を移動するには
  • 任意の列名をクリックして、新しい場所までドラッグします。
  • 任意の列名を右クリックして、[カスタマイズ]をクリックします。[画層プロパティ管理]の列を左方向に移動するには、[画層の列をカスタマイズ]ダイアログ ボックスで、移動する列をハイライト表示し、[上へ移動]をクリックします。[画層プロパティ管理]で列を右方向に移動するには、[下へ移動]をクリックします。

注: 列設定は、設定されている作図空間に固有のものです。たとえば、モデル空間に適用されている列設定は、ペーパー空間で開いても、[画層プロパティ管理]には適用されません。

[画層プロパティ管理]の列を非表示にするには
  • 任意の列名を右クリックします。ショートカット管理で、ショートカット メニューからチェックマークの付いた列を選択します。
  • 任意の列名を右クリックして、[カスタマイズ]を右クリックします。[画層の列をカスタマイズ]ダイアログ ボックスで、非表示にする列を選択解除します。

ショートカット メニューで列名を選択解除すると、その列が非表示になります。列を表示するには、任意の列名を右クリックし、ショートカット メニューで列名を選択します。[名前]列を非表示にすることはできません。

注: 列設定は、設定されている作図空間に固有のものです。たとえば、モデル空間に適用されている列設定は、ペーパー空間で開いても、[画層プロパティ管理]には適用されません。

[画層プロパティ管理]のすべての列を既定の設定にリセットするには
  • 任意の列名を右クリックし、[すべての列設定を既定に戻す]を選択します。

すべての列が、元の位置、列幅、表示状態にリセットされます。

注: 列設定は、設定されている作図空間に固有のものです。たとえば、モデル空間に適用されている列設定は、ペーパー空間で開いても、[画層プロパティ管理]には適用されません。

画層をロック、ロック解除するには
  1. [ホーム]タブ  [画層]パネル  [画層プロパティ管理]をクリックします。
  2. [画層プロパティ管理]で、ロックまたはロック解除する画層名の南京錠アイコンをクリックします。南京錠が開いている場合、画層はロック解除されています。

ビューポートで画層プロパティを優先させる

色、線種、線の太さ、印刷スタイルの優先プロパティを設定することで、オブジェクトをさまざまな表示にできます。また、優先プロパティは、個々のレイアウト ビューポートに適用できます。

優先プロパティの使用は、個々のレイアウト ビューポートで異なるプロパティ設定を使用してオブジェクトを表示する効率的な方法です。たとえば、色を変更することにより、オブジェクトをより目立たせることができます。

レイアウト タブから[画層プロパティ管理]を表示すると、画層の優先プロパティの列が 4 つ表示されます。

  • [ビューポートの色]
  • [ビューポートの線の太さ]
  • [ビューポートの線種]
  • [ビューポートの印刷スタイル] (名前の付いた印刷スタイル図面でのみ使用可能)

優先プロパティを画層に設定すると、[画層プロパティ管理]で、ビューポートの優先フィルタが自動的に作成されます。

ビューポート優先プロパティと表示スタイル

画層の色、線種、線の太さの優先プロパティは、現在の表示スタイルに関係なく、ビューポートに表示されます。表示スタイルが[コンセプト]または[リアリスティック]に設定されているときに、優先印刷スタイルを設定することはできますが、表示、印刷はできません。

優先プロパティが設定された画層を識別する

優先プロパティが設定された画層は、レイアウト タブからアクセスしたときに、[画層プロパティ管理]で識別できます。次の方法で、優先プロパティが設定された画層を確認できます。

  • 画層名、優先プロパティ、対応するグローバル プロパティ設定それぞれに表示される背景色。
  • 優先プロパティが設定された画層の状態アイコン上にカーソルを置いたときに、優先プロパティ情報を表示するツールチップ。
  • [状態]列に表示される別のアイコン。
  • [ビューポート優先プロパティを含む画層]という定義済みのフィルタ名がツリー表示に表示される。このフィルタでは、ビューポート優先プロパティを含むすべての画層がリストされる。

画層の優先プロパティを除去する

[画層プロパティ管理]で画層を右クリックすると、ショートカット メニューが表示され、優先プロパティを除去するオプションがリストされます。次の優先プロパティを除去できます。

  • 現在のレイアウト ビューポートまたはすべてのレイアウト ビューポートの選択した画層から 1 つの優先プロパティを除去する。
  • 現在のビューポートまたはすべてのレイアウト ビューポートの選択した画層からすべての優先プロパティを除去する。
  • 現在のビューポートまたはすべてのレイアウト ビューポートのすべての画層からすべての優先プロパティを除去する。

旧リリースでの画層の優先プロパティ

画層の優先プロパティを含む図面を旧リリースの AutoCAD ベースのアプリケーションで開くと、優先プロパティは表示されません。図面を旧リリースで保存しても、優先プロパティの設定はそのまま残ります。その図面を現在のリリースで開くと、優先プロパティが再び表示されます。

操作方法

現在のレイアウト ビューポートに優先プロパティを割り当てるには
  1. [レイアウト]タブで、レイアウト ビューポート内をダブルクリックして有効にします。
  2. [ホーム]タブ  [画層]パネル  [画層プロパティ管理]をクリックします。
  3. [画層プロパティ管理]で、[ビューポートの色]、[ビューポートの線種]、[ビューポートの線の太さ]、[ビューポートの印刷スタイル]の列で優先するグローバル プロパティを、右クリックして選択します。
  4. [適用]をクリックします。
現在のレイアウト ビューポートの画層からすべての優先プロパティを除去するには
  1. [レイアウト]タブで、レイアウト ビューポート内をダブルクリックして有効にします。
  2. [ホーム]タブ  [画層]パネル  [画層プロパティ管理]をクリックします。
  3. [画層プロパティ管理]で、画層を右クリックします。
  4. [ビューポートの優先プロパティを除去] [選択した画層] [現在のビューポート内のみ]をクリックします。
すべてのレイアウト ビューポートに割り当てられたすべての優先プロパティを除去するには
  1. レイアウト タブをクリックします。
  2. ツールバーの[画層プロパティ管理]コントロールをクリックします。
  3. [画層プロパティ管理]で、[ビューポート優先プロパティを含む画層]フィルタを選択します。
  4. 任意の画層を右クリックします。 [ビューポートの優先プロパティを除去]  [すべての画層]  [すべてのビューポート内]をクリックします。

画層リストをフィルタ、ソートする

[画層プロパティ管理]のリストに表示する画層名をコントロールでき、それらを名前や、色、表示/非表示などのプロパティに基づいてソートできます。

画層フィルタにより、[画層プロパティ管理]に表示される画層名が制限されます。大きな図面では、画層フィルタを使用して、表示する必要のある画層のみを表示することができます。

注: フィルタは TrueView で追加、削除、修正できません。

画層フィルタを反転する

画層フィルタを反転させることもできます。たとえば、図面のすべてのサイト プラン情報を、画層名に「サイト」が含まれる画層でフィルタできます。サイト プラン情報を除くすべての情報を表示するには、[画層プロパティ管理]で[フィルタを反転]を選択します。

画層をソートする

また名前やその他のプロパティで、画層をソートすることもできます。[画層プロパティ管理]で列ヘッダをクリックすると、その列のプロパティで画層がソートされます。画層名は、アルファベットの昇順または降順のどちらでもソートできます。

操作方法

[画層プロパティ管理]内の画層リストをソートするには
  • 任意の列ヘッダをクリックします。

ソート順を逆にするには、もう一度クリックします。

名前によって画層の表示をすばやくフィルタするには
  1. [画層プロパティ管理]で、右上の[画層を検索]をクリックします。
  2. (省略可能) 検索内容を絞り込むには、ツリー表示で画層フィルタを選択します。
  3. ワイルドカード文字を含む文字列を入力します。

文字列と一致する名前を持つすべての画層が一覧表示されます。たとえば、*mech* と入力した場合、名前に mech という文字が含まれるすべての画層が表示されます。

このクイック フィルタは、[画層プロパティ管理]を閉じると破棄されます。

[画層プロパティ管理]で画層フィルタを反転するには
  1. フィルタをクリックします。
  2. [フィルタを反転]チェック ボックスをクリックします。