AutoCAD 2022 操作 カスタマイズ① (アクション マクロ・短縮コマンド) | 電子納品サポート

AutoCAD 2022 操作 カスタマイズ① (アクション マクロ・短縮コマンド)

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アクション マクロ

一連の操作を繰り返し実行するには

アクション レコーダで操作を記録します。

マクロ記録モードにして AutoCAD を操作すると、操作内容がアクションとして自動的に記録されます。記録されたアクションは、順にアクション ツリーに表示され、後で編集することができます。
アクション マクロを記録したり実行する場合、コマンドや各種オプションに関する専門的な知識は不要です。

例として、ブロック Bolt を挿入するマクロを作成します。

ブロックBolt はすでに定義されているものとします。

  1. [管理]タブ➤[アクションレコーダ]パネル➤[記録]ボタンをクリックします。
    記録が開始されると、クロスヘア カーソルの右上に赤丸が表示されます。[記録]ボタンは、[停止]ボタンに変わります。
  2. [ホーム]タブ ➤[ ブロック]パネル ➤[ 挿入]をクリックします。
    ブロック ギャラリーが表示されます。
  3. ブロック Bolt のプレビュー画像をクリックします。
  4. ブロック Bolt の挿入位置を画面上で指定します。挿入位置は、マクロの再生時に指定できるように修正するので、今は任意の位置を指定します。
  5. [アクションレコーダ]パネルの[停止]ボタンをクリックします。
    [アクション マクロ]ダイアログ ボックスが表示されます。
  6. アクションマクロコマンド名を指定し、マクロの説明を入力し、[OK]をクリックします。

記録されたアクションマクロのアクション ツリーは、左図のようになります。しかし、このアクション マクロを再生すると、Bolt ブロックは常に同じ位置に挿入されます。

マクロの再生時に挿入位置を指定できるようにするには、次のようにします。
  1. [アクションレコーダ]パネルのアクション ツリー末尾の アイコンが表示されているノードを右クリックします。
    アイコンは、絶対座標入力を表します。
  2. 表示されたメニューから[ユーザ入力を要求]を選択します。
    アイコンは に変わります。アイコン右下の人影は、ユーザ入力を表します。

これで、ブロックを挿入する簡単なアクションマクロは完成です。マクロを実行すると、挿入位置を指定するだけで、ブロック Bolt を挿入することができます。

ダイアログ ボックスの操作は、マクロには記録されません。ダイアログ ボックスが表示されるコマンドを使用する場合は、ダイアログ ボックスが表示されないように、コマンドの前にハイフン(-)を付けてコマンド ラインに入力します。詳細は、AutoCAD ヘルプの「概要 – ダイアログ ボックスとコマンドラインを切り替える」を参照してください。

短縮コマンド

短縮コマンドとは何ですか

少ないキー入力でコマンドを開始する機能です。

たとえば、LINE[線分]コマンドをコマンド ラインに入力する場合、line とフルスペルで入力しなくても、L だけを入力して[Enter]を押せば、LINE コマンドが実行されます。このようなコマンドの短縮形は、コマンド エイリアスと呼ばれます。

コマンド: L[Enter]
LINE 1 点目を指定:

下の表は、事前に登録されている主な短縮コマンドです。このほかにも多くの短縮コマンドが定義されており、それらを自由に変更したり、追加することができます。

短縮
コマンド
実行されるコマンド
aARC[円弧]
cCIRCLE[円]
coCOPY[複写]
eERASE[削除]
fFILLET[フィレット]
hBHATCH[境界ハッチング]
iINSERT[ブロック挿入]
lLINE[線分]
mMOVE[移動]
oOFFSET[オフセット]
plPLINE[ポリライン]
zZOOM[ズーム]

独自の短縮コマンドを作成するには

acad.pgp ファイルにコマンド エイリアスの定義を追加します。

コマンドエイリアスは、AutoCAD の Supportフォルダにある acad.pgp ファイルで定義されています。テキスト エディタを使って、このファイルにコマンド エイリアスの定義を追加すれば、独自の短縮コマンドを作成できます。

acad.pgp ファイルを編集するには、[管理]タブ➤[カスタマイズ]パネル➤[エイリアスを編集]をクリックします。

テキスト エディタが起動され、acad.pgp ファイルが表示されるので、末尾の[User DefinedCommand Aliases]セクションに新しいコマンド エイリアスの定義を追加します。
コマンド エイリアスの定義は、次の形式です。

<エイリアス>, *<フルコマンド名>

例: dimlin, *dimlinear
dimrad, *dimradius

同じ短縮形に対して複数のコマンド エイリアス定義を記述した場合は、ファイルの末尾に近い方のコマンド エイリアス定義が有効になります。たとえば、既定では C は CIRCLE[円]コマンドのコマンド エイリアスですが、[User Defined Command Aliases]セクションに C, *COPY という行を追加すると、C は COPY[複写]コマンドのコマンド エイリアスになります。この場合、既存のコマンド エイリアス定義を削除する必要はありません(既定のコマンド エイリアスを削除しないことをお勧めします)。

コマンド エイリアスとよく似た機能に、AutoCorrect (自動修正)リストと同義語リストがあります。たとえば fillet を頻繁に firet と誤入力する場合は、AutoCorrect リストに「firet, *fillet」と登録しておけば、firet と誤入力しても FILLET コマンドが起動されます。

同義語リストに、たとえば「がそう, *layer」と登録しておけば、平仮名で がそう と入力すると LAYER コマンドが起動されます。

コマンド エイリアス、AutoCorrect リスト、同義語リストを編集しても即座に反映されない場合は、AutoCAD を再起動してください。

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