デバイス固有の設定
[Autodesk プロッタ管理]では、デバイス固有の設定を行うことができます。
Hewlett-Packard DesignJet の設定
Hewlett-Packard DesignJet プロッタは、Hewlett-Packard で開発された Windows システム プリンタ ドライバによりサポートされています。最新の HP DesignJet ドライバを調べるには、HP の Web サイトにアクセスしてください。
HP DesignJet をエミュレートする他の製造元のプロッタには、HP-GL/2 HDI ドライバを使用します。
AutoCAD ® では、Hewlett-Packard DesignJet プロッタをシリアル ポートまたはパラレル ポート経由で使用できます。パラレル ポートを使用することをお勧めします。シリアル ポートを使用する場合は、DesignJet を、9600 ボー、8 データビット、1 ストップ ビット、パリティなし、ハードウェア ハンドシェーク XON/XOFF に設定します。
DesignJet のすべてのロール フィード モデルは、長尺印刷を実行できます。600 と 650C の両モデルには、ページ形式とマージンに関するオプションの拡張モードがあります。プロッタのフロントパネルで[Expanded(拡張)]モードを設定してください。
注: Hewlett-Packard DesignJet プロッタに印刷しているときに、線や影があるソリッドの精度が低すぎるといった、プロッタのトラブルが発生した場合には、サポートのために Hewlett-Packard に連絡してください。
Hewlett-Packard HP-GL プロッタの設定
Hewlett-Packard HP-GL プロッタは RS-232C シリアル I/O ポート経由でサポートされています。
Hewlett-Packard プロッタを、9600 ボー、7 データ ビット、1 ストップ ビット、偶数パリティに設定してください。
ケーブル接続、スイッチ設定など、HP-GL ドライバの使用に関連する詳しい情報については、HP-GL の[カスタム プロパティ]ダイアログ ボックスを参照してください。
このドライバの使用方法については、トピック「HP-GL ドライバ カスタム プロパティ」を参照してください。
ハード クリップ範囲
7580、7585、7586、DraftPro DXL/EXL、DraftMaster I、7586B、7596A プロッタは、AutoCAD にハード クリップ範囲を返します。このためには AutoCAD とプロッタの間の双方向の通信が必要です。プロッタはセットされた用紙の正確な印刷領域を AutoCAD に送信するため、AutoCAD は、実際の用紙サイズに基づいて印刷できます。AutoCAD のハード クリップ範囲の要求をオフにした場合には、AutoCAD は、設定済みの用紙サイズに基づいて印刷します。ハード クリップ範囲をオフにした場合、通常は、デバイスで実際に印刷が可能な領域を反映するように、設定した用紙サイズを調整する必要があります。用紙サイズを調整しないと、印刷が欠けることがあります。用紙上の印刷の位置を調整するには、印刷の原点を変更します。
Windows プリント スプーラ経由で印刷した場合は、Windows システム プリンタとの競合のため、またはネットワーク ポート経由で印刷しているために AutoCAD のハード クリップ範囲の要求はオフになります。警告メッセージが表示された場合は、設定した用紙サイズと印刷の原点を調整する必要があります。
AutoCAD は、ファイルに出力する場合と同じ方法で、現在設定されているポートに印刷データを送信します。印刷の送信後は、プロッタ バッファに直接出力したり、ネットワーク経由で印刷できます。
HP-GL 長尺印刷
HP-GL デバイスは、ロール紙を使用した場合にフレームの高さを制限します。フレームの高さは、ロール紙の幅によって変わります。フレームの高さを越えて印刷されるように、長尺印刷を実行する必要があります。
AutoCAD は、長尺用紙サイズを設定した場合と、プロッタ環境設定エディタで[用紙サイズを追加]ウィザードを使用して長尺印刷用紙サイズを作成した場合に、長尺印刷が必要かどうかを判断します。
ドライバは、すべてのベクトルをプロッタ バッファまたはハード ディスクに送信します。ペン プロッタは、各フレームが印刷されるように自動的にページを送ります。
Hewlett-Packard のユーザ ガイドの指示に従ってください。複数のフレームに印刷される長尺印刷の場合、ペン ストール 8 に黒の 0.3mm ファイバーチップ ペン(プロッタ用紙用)か 0.35mm 製図ペン(上質紙またはポリエステルフィルム用)が必要です。これらのペンのみが、プロッタのフレーム間の位置合わせに使用される登録マークの検出が可能です。
7586B ロール フィード プロッタを使用して長尺印刷を行った場合、[Out of Limit]ライトが点灯することがあります。これは、通常、非常に大きい図面を印刷しているときに AutoCAD とプロッタが通信していることを示しています。
HP-GL プロッタ ドライバを環境設定するには
- アプリケーション メニュー で、[印刷] [プロッタ管理]を選択します。
- [Autodesk プロッタ管理]で、修正する HP-GL プロッタに関連付けられている PC3 ファイルをダブルクリックします。
- [プロッタ環境設定エディタ]の[一般]タブで、プロッタの説明を編集します。
- [ポート]タブで、使用可能なポートから選択するか、[ファイルへ出力]または[AutoSpool]オプションを選択します。
- [デバイスとドキュメントの設定]タブで、デバイスと用紙の設定を指定します。
- [OK]をクリックして、変更を保存します。
すべてのベクトルがプロッタへ送信された後に、長尺印刷を停止するには
- プロッタのコントロール パネルの[キャンセル]ボタンを押して、プロッタのメモリをクリアします。
ベクトルがプロッタへ送信されている間に長尺印刷を停止するには
- [Esc]を押します。印刷のキャンセル方法とメモリ バッファのクリア方法については、Hewlett-Packard のマニュアルを参照してください。
印刷のキャンセル後は、プロッタをリセットする必要があります。リセットしないと、キャンセルしたデータの一部が次の印刷に重なって印刷されることがあります。
Hewlett-Packard HP-GL/2 デバイスの設定
HP-GL/2 非システム ドライバは、各種の HP-GL/2 ペン プロッタとインクジェット プロッタをサポートします。
これは、特定の製造元のデバイス用に最適化されていない一般的な HP-GL/2 ドライバです。このドライバは、旧式のペン プロッタと、HP 以外の製造元の新しいデバイスをサポートする目的で用意されています。
DesignJet、DraftPro Plus、ロール フィードのある DraftMaster では、長尺印刷することができます。
このドライバを使用する方法については、トピック「HP-GL/2 ドライバ カスタム プロパティ」を参照してください。
HP-GL/2 プロッタ ドライバを環境設定するには
- アプリケーション メニュー で、[印刷] [プロッタ管理]を選択します。
- [Autodesk プロッタ管理]で、修正する HP-GL/2 プロッタに関連付けられている PC3 ファイルをダブルクリックします。
- [プロッタ環境設定エディタ]の[一般]タブで、プロッタの説明を編集します。
- [ポート]タブで、使用可能なポートから選択するか、[ファイルへ出力]または[AutoSpool]オプションを選択します。
- [デバイスとドキュメントの設定]タブで、デバイスと用紙の設定を指定します。
- [OK]をクリックして、変更を保存します。
長尺印刷を実行するには
- 通常の方法で印刷します。最良の結果を得るには、オブジェクト範囲で印刷し、印刷の向きを変更しないでください。尺度には必ず等倍を指定してください(尺度自動調整は指定しないでください)。
- AutoCAD がすべてのベクトルの送信を終了した後プロッタを停止するには、プロッタのコントロール パネルを使用してプロッタのメモリをクリアします。
- AutoCAD がベクトルをプロッタに送信している間に長尺印刷を停止するには、[Esc] を押します。
- 次のデバイスについて示されているようにプロッタ メモリをクリアします。
- DraftMaster X シリーズ。[キャンセル]ボタンを押します。
- HP 7600 240D/E。プロッタの[リセット]ボタンを押します。
- HP 7600 250/255/355。[Plot Management]ボタンを押します。[Queuing Operations]を選択してから、印刷を選択し、キューからそれを削除します。
- HP DesignJet シリーズ。[キャンセル]ボタンを押します。
- HP DraftPro Plus。[キャンセル]ボタンを押します。
Xerox デバイスの設定(日本語版ではサポートされていません)
新しい Xerox HDI ドライバの使用を強くお勧めします。
AutoCAD には Xerox HDI の使用を強くお勧めします。パフォーマンスの改善に加え、この新規ドライバには、双方向環境でプリンタからロール ステータスやプリンタにインストールされているラスター スタンプなどの情報を取得する機能や、Windows システム ドライバと同じ設定が用意されています。
最新の Xerox デバイスとドライバの詳細は、Xerox の Web サイトを参照してください。
このドライバの使用法については、トピック「Xerox ドライバ カスタム プロパティ」を参照してください。
HDI Xerox プロッタ ドライバを環境設定するには
- アプリケーション メニュー で、[印刷] [プロッタ管理]を選択します。
- [Autodesk プロッタ管理]で、修正する HDI Xerox プロッタに関連付けられている PC3 ファイルをダブルクリックします。
- [プロッタ環境設定エディタ]の[一般]タブで、プロッタの説明を編集します。
- [ポート]タブで、使用可能なポートから選択するか、[ファイルへ出力]または[AutoSpool]オプションを選択します。
- [デバイスとドキュメントの設定]タブで、デバイスと用紙の設定を指定します。
- [OK]をクリックして、変更を保存します。
CalComp プロッタの設定(日本語版ではサポートされていません)
CalComp プロッタを使用する場合は、Windows システム プリンタを使用することができます。
このドライバを使用する方法については、「CalComp ドライバ カスタム プロパティ」を参照してください。
Houston Instruments プロッタの設定(日本語版ではサポートされていません)
Houston Instruments の最新プロッタを使用している場合には、HP-GL または HP-GL/2 HDI 汎用ドライバを使用し、プロッタを HP-GL または HP-GL/2 エミュレーション モードで環境設定してください。
オートデスク HDI システム プリンタ ドライバの使用
HDI システム プリンタ ドライバを使用すると、Windows で環境設定したプロッタやプリンタを使用することができます。
Windows がサポートしている印刷デバイス(Windows システム プリンタ)をすべて使用することができます。
HDI システム プリンタ ドライバを使用して、Windows アプリケーションのプリンタの既定とは異なる値を AutoCAD 用の既定に選択することができます。
オートデスク システム プリンタ ドライバは、ラスター出力をサポートしています。ただし、AutoCAD が送信したラスター データおよびベクトル データを出力する能力は、システム プリンタとして接続されている印刷デバイスのメモリ量によって制限されます。
Windows システム プリンタを複数設定している場合は、AutoCAD の印刷に使用されるデバイスを選択できます。たとえば、ワード プロセッサで作成した文書の印刷には LaserJet プリンタを使用し、AutoCAD 図面の印刷には BubbleJet プリンタを使用することができます。
最良の結果を得るには、Windows システム プリンタと AutoCAD プロッタ ドライバを次のように使用してください。
- Océ または Hewlett Packard DesignJet プロッタを使用している場合以外は、Windows システム プリンタではなく、使用しているプリンタ/プロッタに適したオートデスク HDI ドライバを使用してください。Océ および HP は、AutoCAD 用に最適化されたシステム プリンタ ドライバを提供しています。
- Windows システム プリンタには、レーザ プリンタのように、ペンを使用していない出力デバイスを使用してください。
AutoCAD 用の Windows システム プリンタの設定は、次の 2 つの手順から構成されます。
- Windows にシステム プリンタを環境設定します(使用しているオペレーティング システムの、Microsoft 社のドキュメントを参照してください)。
- [プロッタ環境設定エディタ]を使用して、システム プリンタに関連付けられた AutoCAD プロッタを環境設定する
システム プリンタ用のプロッタ環境設定を設定するには
- アプリケーション メニュー で、[印刷] [プロッタ管理]を選択します。
- [Autodesk プロッタ管理]で、修正するシステム プリンタに関連付けられている PC3 ファイルをダブルクリックします。
- [プロッタ環境設定エディタ]の[一般]タブで、プロッタの説明を編集します。
- [ポート]タブで、使用可能なポートから選択するか、[ファイルへ出力]または[AutoSpool]オプションを選択します。
- [デバイスとドキュメントの設定]タブで、デバイスと用紙の設定を指定します。
- [OK]をクリックして、変更を保存します。