2022 年9 月5 日版
(一財)国土技術研究センター
1.登録データの準備
(1)準備するファイル
⚫ データベースに登録するデータを作成するため、以下のファイルを準備してください
準備するファイル |
道路舗装DB 入力様式集 (マクロ付きExcel) |
入力コード表 |
スクロールできます
⚫ 道路舗装DB 入力様式集はzip 形式で圧縮されています。ダウンロード後ファイルを右クリックして「すべて展開」を選び、解凍してご使用ください。(図 1)
⚫ 解凍したformat.xlsm を開いた際、図 2 のようなピンク色の警告メッセージが表示されてマクロが使用できない場合があります。
このような場合は以下の操作を行い、マクロを有効にしてください。
- format.xlsm をいったん閉じます。エクスプローラ等でformat.xlsm ファイルのアイコンを右クリックし、「プロパティ」を選択します。(図 3 の1.)
- 「全般」タブのセキュリティにある「許可する」をチェックし、「OK」をクリックします。(図 3 の2.)
- 上記の設定ののち format.xlsm を再度開くとマクロが有効となります※図 3 の3.のような警告メッセージが表示された場合は、「コンテンツの有効化」をクリックしてください。
(2)登録データの単位
舗装新設・修繕工事にあたっては、今回工事で敷設した層の舗装構成をデータベースに登録
してください。登録するデータの対象と単位は以下のとおりです。
▽延長方向:工事を実施した区間
(区間内で舗装構成が変化する場合、変化点で行を分けてください)
▽横断方向:工事を実施した車線(車線ごとに行を分けてください)
▽深さ方向:工事で敷設した層
▽データの時点:工事完了時点の舗装構成
(3)CSV ファイルへの書き出し
現在のところ、データベースへの登録はCSV ファイルのみ可能となっています。Excel 様式
に入力したデータを以下の手順でCSV ファイルに書き出してください。
1)書き出し手順
Excel の各シート上部にある「登録用CSV 出力」ボタンを押してください。
出力が完了するとメッセージが表示されます。OK ボタンを押して終了してください。
CSV ファイルはExcel ファイルと同じフォルダに出力されます。
※ファイル名は、シート名+出力日時 になります。
※入力データ数3000 行ごとに1 つのCSV ファイルが作成されます。
例)データが5000 行の場合、2 つのCSV ファイルが作成されます。
2)修正作業上の注意点
表計算ソフトでCSV ファイルを開くと、文字列となるべき路線番号、路線枝番が数字に変
換されます。例えば国道1 号は”0001”となるべきところが”1”になってしまいます。
そのため、登録エラー等の修正は必ずExcel ファイル上で実施してください。書き出した
CSV ファイルを編集してもエラーになってしまいます。
(4)Excel 様式への入力
今回工事した区間・車線における、今回敷設した層の舗装構成を、様式集の5)舗装構成様式
シートに下表に従って入力ください。
表には第1 層~第8 層の入力列があります。層は材料やバインダの変化点で区分し、舗装
面(上側)から順に第1 層、第2 層の順となります。同じ材料やバインダによる層を2 回に
分けて敷設した場合は、表では2 回分を一つの層として入力ください。
入力項目 | 入力方法(赤字:注意が必要な事項) |
ID | ・システムが自動設定しますので空欄にしてください |
道路種別 | ・以下を参照しコード(半角数字1桁)を入力ください。フォームによる入力も可能です。 例)2:一般国道(指定区間)の場合、2と入力。 1:高速自動車国道、2:一般国道(指定区間)、3:一般国道(指定区間外)、4:都道府県道、5:市町村道 |
管理区分 | ・以下を参照しコード(半角数字1桁)を入力ください。フォームによる入力も可能です。 例)直轄国道の場合、1と入力。 1:国、2:都道府県、3:道路公社、4:政令市、5:市区町村、6:高速道路会社 |
出張所コード | ・「入力コード表」の「直轄組織コード」シートを参照し、6桁の整数を入力ください |
路線番号 | ・路線番号を、半角数字による4桁の文字列で入力ください(例:国道1号⇒0001) ※整数になった(頭のゼロが消えた)場合は、列の書式を「文字列」にしてください ・新直轄高速の場合は「高速道路ナンバリング」に基づくEで始まる数字を入力ください ※A’、B路線はEのつかない路線番号を入力ください |
現旧区分 | ・以下を参照しコード(半角数字1桁)を入力ください。フォームによる入力も可能です。 例)2:旧道の場合、2と入力。 1:現道、2:旧道、3:新道 |
路線枝番 | ・現道の場合は“000”と入力ください。 ・旧道、新道の場合は、「入力コード表」Excelファイルの「路線枝番コード」シートおよび、舗装DBのホームページの「データ登録支援」サイトに掲載された路線枝番マップ (https://www.jice.or.jp//cms/pavement_db/rosen_edaban/edaban_map.html)を参照し、対象区間に該当する3文字の枝番を入力ください。 ※コード表にない路線枝番を新たに設定したい場合、管理者に連絡ください ※整数になった(頭のゼロが消えた)場合は、列の書式を「文字列」にしてください ※路線枝番の追加・修正が必要なときは問合せ窓口(pavementdb@jice.or.jp)までメールください |
起終点kp | 路線の起終点のKPの値を、小数点を含む数でそれぞれ入力ください ※123k456、123+456等の文字列で入力しないでください。エラーになります ※上り線の場合も起点KPの値は終点KPの値より常に小さくなります ※ランプ等の点検結果は、以下のいずれかの方法で入力ください ▽本線のKPを入力する (後述する車線コードはランプ(25)となる) ▽新たな路線枝番を設定し、当該枝番の起点を0KPとする (後述する車線コードは第1車線等(1~)となる) |
起終点 緯度経度 | ・路線の起終点の緯度経度の座標を、世界測地系の10進法で入力ください ※上記(KP)と同様、上り線の場合も路線の起点側、終点側の緯度経度を入力ください |
区間距離 | ・m単位の整数を入力ください ※1メートル未満の数字は切り捨ててください |
上り下り | ・以下を参照しコード(半角数字1桁)を入力ください。フォームによる入力も可能です。 例)2:下りの場合、2と入力。 1:上り、2:下り、3:上下、9:その他 |
車線コード | ・以下を参照しコード(半角数字1または2桁)を入力ください。フォームによる入力も可能です。 例)2:第二車線の場合、2と入力。 1~9:第x車線、11:(第1)右折車線、12:第2右折車線、13:左折車線、14:登坂車線・ゆずり車線、15:追越車線、16:加減速車線、17~18:(予備)、19:その他車線、21:路肩、22:路側帯、23:停車帯、24:側道・副道、25:ランプ、26:導流帯(中央ゼブラゾーン等)、27:交差点、29:その他車道部、31:歩道、32:自転車歩行者道、33:自転車道、34~38:(予備)、39:その他車道外の部分、91:車道部全体 |
その他位置内容 | ・ランプや交差点、橋、トンネルの名称等、位置を特定するため記録に残したい情報があれば自由に入力ください。※改行は使用できません。 |
敷設年月 | ・西暦年(4 桁)と月(2 桁)をあわせた6 桁の整数を入力ください (例:2022 年7 月:202207) |
材料コード | ・材料の種類、最大粒径、再生材利用の有無の別に設定された材料コード(半角英数3 桁また は4 桁)を、別表(材料コード表)を参照し入力ください。フォームによる入力も可能です |
バインダ種類コ ード | ・バインダの種類をコード(半角英数3 桁または4 桁)で入力してください。フォームによる入力も可能です。 |
厚さ | ・敷設した各層の厚さを入力ください ※修繕工事の場合、入力された厚さの合計の分だけ既存の舗装データを削除し、新たに入力された敷設年月、材料、バインダの情報に差し替えます ※切削した層の厚さが敷設した層の合計厚さと異なる場合(修繕工事の前後で路面高さが変わる場合)、特に処理が必要となるため、データベース管理者に連絡ください |
上面処理コー ド | ・各層上面(第1 層の場合は舗装表面)に施した処理の内容をコード(半角英数字3 桁)で入力 してください。フォームによる入力も可能です。 |
詳細情報 | ・材料、バインダ、上面処理等について、コード表にないものを導入した場合、ここにその名称等を入力ください ・その他、舗装の材料、バインダ、上面処理等について特に記録に残したい情報があれば自由に入力ください |
補修理由 コード | ・修繕工事の場合、工事に至った最大の理由として、以下のいずれかをコード(半角英数2 桁)で入力してください。フォームによる入力も可能です。 10:点検結果(健全性)、11:点検結果(ひび割れ)、12:点検結果(わだち掘れ)、13:点検結果 (平坦性)、14:点検結果(骨材飛散)、15:点検結果(その他)、21:通報(段差)、22:通報(振動)、 23:通報(その他)、31:占用復旧、41:排水性向上、42:路面温度上昇抑制、43:凍結抑制、99:その他 |
補修理由詳 細 | ・修繕工事の場合、工事に至った理由について発注者に確認したうえで自由に入力ください |
施工業者名 | ・施工業者の会社名を入力ください ※入力は会社名までとし、支社、支店名等は入力しないでください ※正式名称を入力し、「株式会社」を(株)と略したりしないでください |
予備コード① | 何も入力しないでください。 |
予備コード② | 何も入力しないでください。 |
データ登録者 | 何も入力しないでください。 |
データ登録日 | 何も入力しないでください。 |
データ更新事 由 | ・今回データ登録した区間の舗装を新設または修繕した工事の設計書コード(発注者が定める 案件番号)を入力ください |
有効期間終 了日 | 何も入力しないでください。 |
国道1 号の500~501KP の上り2 車線全幅において2 層切削オーバーレイを実施した場合を想定した、入力例は以下のとおりです。
2.データベース(クラウド)への登録
(1)データベースへのログイン
1)ログインページへの接続
ブラウザで下記URL へ接続してください。(Chorome および Microsoft Edge を推奨)
https://road-structures-db-pavement.mlit.go.jp/
2)サインイン
ユーザID、パスワードを入力してサインインをクリックします。
※ログインID,パスワードはシステム管理者に問合せてください
3)トップメニュー
- ログイン後、以下の画面が表示されます。
- 画面上部のメニューから各画面に遷移します。各メニューの機能は下表のとおり。
メニュー | サブメニュー | 機能 | 備考 |
データ登録 | CSV 登録 | 点検結果や舗装工事記録等、詳細調査概要・ 結果等のデータを登録できます | ⇒2.(2)参照 |
非定型データ | 写真や FWD 動的データ、各種追加資料等の ファイルを登録することができます | ||
データ閲覧 | 登録データ | 登録されたデータを検索・一覧表示するこ とができます | ⇒3.参照 |
地図表示 | 登録されたデータを地図上に表示します | ||
管理様式出力 | 舗装修繕履歴を出力する予定です(※未実 装) | ||
管理 | (システム管理者のみ利用できます) | ||
マニュアル・ 様式 | システムの利用マニュアルや登録データの 入力様式(Excel ファイル)をダウンロード できます | ||
ログアウト | 道路舗装データベースからログアウトしま す |
(2)CSV ファイルの登録
- トップメニューから「データ登録」をクリックすると、登録画面が開きます。
- データ種別を指定し、(1)で作成したCSV ファイルを選択したのち画面右下の「登録」ボタンをクリックしてください。
- 登録データにエラーがある場合、取込不正データ一覧にエラー情報が表示されます。
- ファイルを修正したのち、再度登録ください。
3.登録されたデータの確認
- トップメニューから「データ閲覧」をクリックすると、検索条件画面が開きます。
- 画面上部の検索条件には以下を入力し、「画面表示」ボタンをクリックしてください。
- ▽データ種別 :「舗装構成」を選択
- ▽調査点検年度:開始・終了年ともに現在年度を西暦で入力
- ▽道路管理者 :地方整備局をプルダウンで選択(事務所の選択は任意)
- ▽区間情報 :今回入力した区間の路線番号、枝番、起終点KP を入力
- 検索条件画面右下のボタンより、様式ファイルがダウンロードできます。