【実務ガイド③】全国道路施設点検データベース 工事受注者のための登録ガイド|舗装・橋梁などの新設・修繕工事で何を登録するか | 電子納品サポート

【実務ガイド③】全国道路施設点検データベース 工事受注者のための登録ガイド|舗装・橋梁などの新設・修繕工事で何を登録するか

※当サイトにはアフリエイト広告が含まれています。

実務ガイド 第3回 / 全5回

工事受注者のための登録ガイド
新設・修繕工事で「何を・どこに」登録するか

舗装の打換えも、橋の補修も、終わったら施設の情報が変わります。その変化を点検DBに反映するのが工事受注者の役目です。

2026年10月28日時点の公式資料にもとづいています。様式やマニュアルは頻繁に更新されるので、必ず最新版をダウンロードしてください。

最初にやること:発注者に3つ確認する

工事のデータを点検DBに登録するかどうかは、工事ごとの契約内容で決まります。直轄工事では、施設の諸元などの基本データを別の業務(道路管理データ更新登録業務など)でまとめて登録する運用もあります。作業を始める前に、発注者(監督職員)に次の3つを確認してください。

  • 登録が必要か:特記仕様書や指示で点検DBへの登録が求められているか
  • 誰が登録するか:自社が登録するのか、別の業務の受注者が登録するのか
  • どのDBに何を登録するか:舗装構成、補修・補強工事調書、道路管理データなど
登録する場合は、まず登録用IDの申請から

自社で登録することになったら、第2回の「受託業者の手順」のとおりWEB申請で登録用IDを取得します。登録後の「登録完了申請」と登録料の支払いまでが一連の作業です。

施設別:工事で登録するものと登録料

令和8年度の登録料金表の「工事」欄と、公式資料の記載をもとに整理しました(料金は税込、カッコ内は税抜)。

施設DB工事で登録する主な内容新設工事修繕工事
舗装DB修繕した位置、修繕した層の情報(材料、バインダ、厚さなど)、修繕理由など。舗装DBの「舗装構成」様式に記入して登録49,500円/件
(45,000円)
49,500円/件
(45,000円)
道路橋DB新設:施設の諸元等の基本データ
修繕:補修・補強工事調書
2,200円/橋
(2,000円)※1
1,100円/橋
(1,000円)
トンネルDB施設の諸元等の基本データ(道路管理データ/工事管理データ)無料で登録可無料で登録可
道路附属物DB施設の諸元等の基本データ無料で登録可無料で登録可
土工DB施設の諸元等の基本データ無料で登録可※1無料で登録可※1

※1 料金表の注記:直轄については「道路管理データ更新登録業務」での登録を想定。
正式な金額は https://www.rirs.or.jp/tenken-db/pdf/entry/touroku_ryoukin_R8.pdf で確認してください。

「無料で登録可」でも完了申請は必要

公式FAQでは、詳細情報を登録した場合は無料・有料に関わらずデータ登録完了申請を行うよう案内されています。77条調査データだけの登録の場合は不要です。

舗装の新設・修繕工事(舗装DB)

工事の登録がいちばん多いのが舗装です。基礎DBには舗装の修繕記録を直接書き込む機能はありません。工事業者が舗装DBの「舗装構成」様式に記入して登録すると、その記録を上下100m区間ごとに集計したものが基礎DBに反映されます。

舗装DB データの登録支援(マニュアル・様式の掲載ページ)WEBhttps://www.jice.or.jp/pavement_db/pavement_db03道路管理者のほか、点検・調査会社、工事業者、舗装設計会社向けのマニュアル・様式がまとまっています。動画マニュアルもここにあります。

ダウンロードするもの(工事向け)

02_道路舗装DB登録マニュアル(舗装新設修繕工事向け_仮登録機能利用編)PDFhttps://road-basemap.box.com/s/eic5k4ccgm87yuc9rce0gc4ukwhbeud82026/10/14 更新。新しい「仮登録機能」を使う場合はこちら。
02_道路舗装DB登録マニュアル(舗装新設修繕工事向け_2025/2/16リリース対応版)PDFhttps://road-basemap.box.com/s/lpfbc67eirk2b256fds2a4fa3o5nq7rt2026/09/28 更新。
道路舗装DB入力様式集 V3.63(マクロ付きExcel)Excelhttps://road-basemap.box.com/s/sho5pj0jkdglvr9dfkzx43rduw4j8d532026/10/06 更新。
道路舗装DB入力様式集 V3.63(マクロ付きExcel)_仮登録機能対応版Excelhttps://road-basemap.box.com/s/3r876zu903llcdqlkxe3fiorg83k2f6b2026/10/06 更新。仮登録機能を使う場合はこちら。
入力コード表Excelhttps://road-basemap.box.com/s/2grhnklmew8xxgq899mgw1uvtk6p0oh32026/07/21 更新。
古い様式を使い回さない

入力様式集とマニュアルは、年に何度も改訂されています(2026年9~10月にも更新)。前の工事で使ったファイルを流用せず、工事のたびに掲載ページから最新版をダウンロードしてください。様式の変更点は https://www.jice.or.jp/cms/kokudo/pdf/pavement_db/format_change.pdf で案内されています。

作業の流れ

  1. 発注者に登録の要否・範囲を確認し、登録用IDを取得する

    第2回の受託業者の手順のとおり申請します。

  2. 最新の入力様式集とマニュアル(02 工事向け)をダウンロードする

  3. 入力コード表を見ながら、様式に工事の内容を入力する

    修繕の位置、修繕した層の材料・バインダ・厚さ、修繕理由などを入力します。区間は路線番号とキロポスト(KP)で特定します。バイパスと現道のように、同じ路線番号・KPの区間が複数ある場合は「路線枝番」を使います。

    路線枝番についての説明WEBhttps://www.jice.or.jp/pavement_db/pavement_db05
  4. 写真の個人情報をマスキングする

    アップロードする写真に人の顔やナンバープレートが写っている場合は、事前に必ずマスキング処理サービスで処理します。

    写真マスキング処理サービス 利用申し込みWEBhttps://forms.gle/xfrqtHRGvPnNRcn97
    写真マスキング処理サービス 利用(ログイン)WEBhttps://photo-privacy.account.box.com/login2026/10/30 17:00~11/2 12:00 はメンテナンスでマスキング処理が止まります(その間もデータ登録は可能)。
  5. 舗装DBにログインして登録する

    ログインは https://road-structures-db.mlit.go.jp/ から。登録したデータは「道路管理データ図化システム」で地図に表示して確認できます。

    道路管理データ図化システムWEBhttps://roadj.azurewebsites.net/
  6. 登録完了申請 → 数量確認 → 請求 → 振込

    複数年度にわたる工事は、途中年度を数量「0」で報告し、最終年度に途中年度分も含めた全数量を報告します。

登録後に間違いに気づいたら

登録済みデータの修正・削除は舗装DBの管理者が行います。依頼の手順は https://www.jice.or.jp/pavement_db/pavement_db06#datafix を参照してください。データ抜けを見つけたときの連絡方法は https://www.jice.or.jp/pavement_db/pavement_db07 にあります。
舗装DBのよくある質問:https://jice-help.freshdesk.com/support/solutions/153000110044

舗装工事の登録手順をもっと詳しく

入力様式の項目ごとの書き方や、仮登録・発注者の承認の手順は、「舗装工事後の舗装DB登録 実務ガイド(全3回)」で詳しく解説しています。

当サイトの関連記事:道路舗装データベース操作マニュアル(舗装新設・修繕工事向け)/全国道路施設点検データベース(舗装)データの登録支援

橋梁の補修・補強工事(道路橋DB)

橋の補修・補強工事では「補修・補強工事調書」を道路橋DBに登録します。工事履歴を記録するための橋梁管理カルテの更新は、調書の登録料に含まれます。

道路橋データベース 操作マニュアル 道路管理データ 登録編(新規施設の諸元など)PDFhttps://www.jbec.or.jp/c/wp-content/uploads/2024/12/道路橋データベース-操作マニュアル道路管理データ_登録編.pdf
道路橋DB データ登録支援(マニュアル一覧)WEBhttps://www.jbec.or.jp/database/support/

補修・補強工事調書の登録料のルール

  • 登録料は調書を登録する単位でかかる。同じ年度に同じ橋で複数の工事をした場合は、工事ごとにかかる
  • 年度をまたぐ工事は、工事が完了した年度(=調書を登録する年度)に支払う
  • 工事履歴登録のための橋梁管理カルテの更新は、調書の登録料に含まれる(別料金なし)
  • 道路管理データ(従来のMICHI)は、新規施設の登録だけが課金対象。既存施設への補修履歴の追加などの更新は課金なし
例:1つの橋で5つの工事をした場合

公式資料の例では、A橋で「再塗装工事」「伸縮装置取替工事」「支承取替工事(1)(2)(3)」の5工事をした場合、5工事分の登録料がかかるとされています。

当サイトの関連記事:道路橋の補修・補強工事調書に関するマニュアル

トンネルの工事(トンネルDB)

トンネルの新設・修繕工事では、施設の諸元などの基本データを道路管理データ(MICHI)として登録します。工事管理データのファイルフォーマットも公開されています。

登録実績の一覧は自分でダウンロードする

トンネルDBでは、登録した業者のアカウントで登録実績一覧をダウンロードできます。アカウントの利用期限を過ぎるとログインできなくなるので、完了申請の前に取っておきましょう。
マニュアル:https://road-structures-db-tunnel.mlit.go.jp/support/wp-content/themes/tunnel-child/docs/登録実績一覧ダウンロード方法マニュアル_v02.pdf

道路附属物・土工の工事

道路附属物DBと土工DBは、新設・修繕工事のデータを無料で登録できます(土工の直轄分は「道路管理データ更新登録業務」での登録を想定)。この2つは、工事向けの操作マニュアルを公開ページで確認できませんでした。登録方法は、発注者の指示を確認したうえで各窓口に問い合わせるのが確実です。

DB窓口メール(★を@に置き換え)
道路附属物DB一般財団法人 日本みち研究所road_structures_db★rirs.or.jp
土工DB一般財団法人 土木研究センターearthwork_db_desk★pwrc.or.jp
附属物DBは11月4日午前まで登録停止中(2026年10月時点)

横断歩道橋の登録機能が2026/10/21~11/4午前、標識・照明施設等の登録機能が2026/10/28~11/4午前まで止まっています。

あわせて知っておきたい:完成図は別のDB

道路工事で作る完成平面図などの完成図データは、点検DBではなく「全国道路基盤地図等データベース」で扱います(2024年5月31日に一般公開開始)。混同しやすいので注意してください。

使い方は「全国道路基盤地図等データベース 実務ガイド(全3回)」で解説しています。

当サイトの関連記事:全国道路基盤地図等データベース/道路工事完成図等の作成方法

参照した公式情報(2026年10月28日確認)