工事写真の電子納品|PHOTOフォルダ・写真管理項目・提出前チェックの実務ガイド | 電子納品サポート

工事写真の電子納品|PHOTOフォルダ・写真管理項目・提出前チェックの実務ガイド

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電子納品 実務ガイド工事写真を、
迷わず整理して提出する

写真をフォルダへ入れるだけでは、電子納品のデータは完成しません。写真管理ソフトで情報を整理し、PHOTO.XMLと写真の対応を確かめ、提出用データを書き出すまでの手順をまとめました。

確認日:2026年11月2日。デジタル写真管理情報基準(令和5年3月・令和5年12月正誤訂正版)と電子納品等運用ガイドライン【土木工事編】(令和8年2月)を参照。

主に国土交通省の一般土木工事で、上記の写真基準を適用する受注者向けです。契約で別の版や発注者独自の基準が指定されている場合は、指定された基準を使ってください。

1.撮影前に、適用基準と原本の保存方法を決める

  1. 適用する写真基準の版を確認する。「工事完成図書の電子納品等要領」と「デジタル写真管理情報基準」は、同じ年月になるとは限りません。写真管理ソフトでも、写真の基準を個別に確認します。
  2. 撮影する項目と頻度を確認する。何を何回撮るかは、案件に適用する写真管理基準や仕様書等で確認します。ファイル形式・属性を定めるデジタル写真管理情報基準だけで、必要な撮影枚数を決めないようにします。
  3. カメラ設定と試し撮りを行う。黒板の文字と撮影対象が読めることを確認します。基準の目安は有効画素数100~300万画素程度ですが、一律に小さい画像にすればよいという意味ではありません。
  4. 取り込んだ元データを保存する。日付・現場ごとに原本を控え、納品用の整理データと区別して管理すると、取り込み漏れや再出力に対応しやすくなります。これは作業上の工夫で、原本保存用の任意フォルダをそのまま成果品へ追加するという意味ではありません。
写真を編集して見やすくする前に。

基準では写真の信憑性を考慮し、写真編集は認めないとされています。明るさ補正、切り抜き、合成、文字の書き足し等を自己判断で行わず、元データを保ってください。電子小黒板など別の通知・運用に基づく扱いは、使用する方式が案件の条件に合うかを事前に確認します。

2.PHOTOフォルダの中身を知っておく

写真管理ソフトから出力する標準的な構成は、次のようになります。以下はPHOTO部分だけの例です。成果品全体のルートや管理ファイルは、案件に適用する要領・運用ガイドラインに従います。

PHOTO/
  PHOTO.XML      写真管理ファイル
  PHOTO05.DTD    令和5年3月版のDTD
  PHOTO05.XSL    スタイルシート(任意)
  PIC/           写真ファイル
    P0000001.JPG
    P0000002.JPG
  DRA/           参考図ファイル(ある場合)
    D0000001.JPG
  • PICには写真、DRAには撮影位置図・凡例図などの参考図を格納します。参考図がなければDRAは省略できます。
  • PIC・DRAの直下にファイルを置き、その下に工種別などのフォルダを追加しません。
  • 写真の名前はP、参考図はDで始まる規則があり、半角英数大文字等を使います。上の連番は一例です。
  • 基準はファイル名8文字以内、拡張子3文字以内を基本とし、写真・参考図の拡張子は4文字も認めています。自己判断で拡張子だけを書き換えないでください。

ファイル名をエクスプローラーで変えると、PHOTO.XMLの参照とずれます。名前や並びは写真管理ソフト側で整理し、XML・写真・参考図をまとめて再出力するのが基本です。

根拠:デジタル写真管理情報基準の2章・4章・5章。掲載ページ:https://www.cals-ed.go.jp/cri_point/

3.写真管理ソフトで、内容と管理項目を整理する

写真を取り込んだら、次の項目を中心に確認します。必要度には必須・条件付き必須・任意があるため、すべてを同じ扱いにせず、基準の表3-1とソフトの対応を確認してください。

項目作業するときの確認
適用要領基準令和5年3月版では「土木202303-01」。別の要領の年月を流用しない。
写真タイトル撮影内容が伝わる名称にする。「写真1」だけで内容がわからない状態を避ける。
撮影年月日西暦のYYYY-MM-DD形式。取り込んだ日やコピーした日でなく、実際の撮影日を確認。
写真区分・工種・種別・細別写真の用途と案件の分類に合わせる。写真区分や提出頻度写真かどうかによって記入条件が異なる。
代表写真/提出頻度写真別の項目として判断する。代表写真の指定だけで必要な提出頻度を満たしたことにはしない。
参考図・撮影箇所・施工管理値必要な位置情報や黒板の補足を記入し、参照先の参考図も一緒に出力する。

入力例を作るなら、「タイトル:側溝基礎 施工厚確認」「撮影箇所:No.12付近 左側」のように、何をどこで確認したかが伝わる書き方にします。これは説明用の例で、発注者の指定名称や必要項目を置き換えるものではありません。

4.書き出し → 機械チェック → 写真の目視 → 提出

  1. 納品用データを新しい出力先へ書き出す。以前の成果品に写真だけを継ぎ足さず、今回提出する一式を作ります。
  2. 電子納品チェックシステムで確認する。XML、使用文字、ファイル参照等のエラーを直します。操作はチェックシステムの使い方へ。地方自治体など専用システムの指定がある案件は、その指定に従います。
  3. 出力データを開いて写真を読む。写真・参考図が実際に表示されるか、撮影日や分類、黒板、寸法、撮影対象が正しいかを確認します。エラー0件だけで写真の内容まで合格とは判断しません。
  4. 修正したら再出力・再チェックする。写真管理ソフトの中だけを直し、提出フォルダを古いままにしないようにします。
  5. 提出する電子媒体で読み戻す。媒体への格納後にウイルスチェックを実施し、別途必要なラベル・納品書・検査用データ等は案件の運用に合わせてそろえます。
オンライン電子納品の工事でも、写真は別に確認。

国土交通省の工事編では写真は電子媒体で提出する扱いです。業務のPHOTOフォルダと区別してください。承認から最終登録までの流れはオンライン電子納品の実務ガイドにまとめています。

5.よくある疑問と最後の確認

JPEGしか使えませんか?

基準にはJPEG、TIFF、SVG等の記録形式が記載されています。動画は監督職員の承諾を得て使用する扱いです。使っているソフトの出力対応と発注者の運用を確認し、JPEG以外はすべて不可と決めつけないでください。

容量が大きいので、納品直前に一括縮小してもよい?

まず撮影設定、重複、対象外データ、出力設定を確認します。原本を一律に加工すると写真編集の問題や判読性低下につながるため、自己判断で再圧縮・縮小して済ませず、発注者とソフト提供元に確認します。

  • □ 案件の写真基準・撮影頻度・提出方法を確認した。
  • □ 原本を保持し、写真タイトル・撮影日・分類等を確認した。
  • □ XMLとPIC・DRAの参照が一致し、出力データを開いて読めた。
  • □ 最終出力後のチェックと、提出媒体のウイルスチェックを済ませた。

公式資料の入手先

公式資料を自分の言葉で整理した解説です。写真基準の全文・正誤表と案件の仕様書を併せて確認してください。PDFやソフト本体は当サイトで再配布していません。