登録完了まで進める
「成果品をアップロードしたけれど、これで終わり?」というときのために、受注者が確認する順番をまとめました。事前協議、チェック結果PDF、発注者の承認、最終データの保存をひとつずつ確認します。
確認日:2026年11月2日。国土交通省「オンライン電子納品実施要領【工事編】・【業務編】」(令和7年3月)および電子納品等運用ガイドライン【土木工事編】(令和8年2月)を参照。
対象:国土交通省の要領を適用し、情報共有システム(ASP)を使ってオンライン電子納品する工事・業務。自治体、港湾、農林水産省などは、それぞれの発注者の要領と特記仕様書を先に確認してください。
1.事前協議で「どの要領・どのシステム・いつ検査」を決める
最初に特記仕様書と事前協議の記録を開きます。完成時期だけで要領の版を決めないようにしましょう。工事完成図書の電子納品等要領などは契約日、オンライン電子納品実施要領は竣工・完了時期を示しており、資料ごとに適用条件が違います。
- 工事/業務の区分と、適用する要領・基準の名称、年月。
- 利用するASPのサービス名、案件、オンライン納品の契約・利用期間。
- 受注者側の作業担当者、最終登録を行う責任者、発注者の承認担当者。
- 完成・完了検査が工期・履行期間内か、その後か。
- オンラインで送る成果品、工事写真など別に提出するデータ、受渡方法。
資料と事前協議チェックシートの入口:https://www.cals-ed.go.jp/cri_guideline/。一覧から案件に適用する版を選びます。
2.アップロードから登録完了までの7段階
次は検査が工期・履行期間内にある場合の進め方です。ASPごとに画面名が異なるので、以下の段階と契約中サービスの操作マニュアルを対応させてください。
- 成果品を取りまとめる。適用する要領に合わせ、管理XMLと図面・台帳・報告書等を整理します。工事のMEETフォルダはASPの統合機能で整理する扱いなので、手元のフォルダを勝手に二重登録せず、サービスの案内を確認します。
- 手元の最終データをチェックする。電子納品チェックシステムでエラーを直し、目視確認も済ませて結果をPDF化します。基本操作はチェックシステムの実務ガイドへ。
- 成果品と結果PDFをASPへ登録する。登録後、ASP側の電子納品チェックも実行します。手元のチェックとASP側のチェックは、それぞれ確認します。
- 発注者へ登録承認を依頼する。発注者が成果品とチェック結果を確認して承認します。「ファイル登録済み」「承認依頼中」「承認済み」のどこまで進んだかを見ます。
- 検査を受け、修正があれば再チェックする。図面や管理情報を修正した場合は、修正後のデータでチェックと登録の手順をやり直します。
- 最終の納品データを保存し、保管管理システムへの登録操作を行う。工事はMEETを統合した納品データをASPから取得して保存します。最終登録の担当は工事が現場代理人、業務が管理技術者です。
- 登録手続き完了通知を受領する。受注者・発注者に通知されます。通知を受領して、電子納品の完了を確認します。
この場合は、納品データの保存・保管管理システムへの登録・完了通知の受領が検査より先です。検査後に修正が必要なら再登録し、上書き登録について発注者の確認を受けます。公式要領の「期間内」「期間後」のフローを選んでください。
根拠:オンライン電子納品実施要領【工事編】・【業務編】令和7年3月、2章・3章。掲載ページ:https://www.cals-ed.go.jp/cri_point/
3.chkres.pdf は「結果を出しただけ」で終わらせない
結果PDFのファイル名は chkres.pdf です。概要の目視チェック画面で受注者チェック欄を確認し、担当者名を記入してPDF化します。別の版の成果品をチェックした結果が混ざらないよう、アップロードするデータと対応を確認します。
アップロード時の圧縮方法はASPの指定に従います。受注者がZIPを用意するか、非圧縮で登録するかはシステムごとに異なります。要領5章の「PRODUCTフォルダと同階層にchkres.pdfを置きZIP化」はシステム側の転送処理の仕様です。利用者が必ず同じZIPを手作業で作る、という意味にはしません。
工事編の要領4章では、写真は電子媒体に格納して提出する扱いです。業務編のPHOTOフォルダと混同せず、案件の協議内容を確認します。写真の整理は工事写真の実務ガイドで説明しています。
4.止まったときは、どの段階かを切り分ける
| 状況 | まず確認すること |
|---|---|
| ログイン先がわからない | 契約中ASPの名称・案件案内・招待メール。検索で出た別サービスのログイン画面を使わず、所属会社の案件管理者かサービス窓口へ確認。 |
| アップロードに失敗 | 指定形式、1回の容量上限、ファイル構成、利用期間、回線状況。エラーの全文と発生時刻を控える。 |
| 手元では通るがASPでエラー | アップロードした版、ASPが対応する要領、オンライン納品設定、結果PDFの有無。修正前データが残っていないか確認。 |
| 承認後に止まっている | 受注者側の最終登録操作と完了通知。承認の通知と登録手続き完了通知を区別。 |
| 検査で修正が出た | 修正、再出力、再チェック、再登録の順に実施。登録済みなら上書き登録の確認も行う。 |
5.終了前チェックと公式資料
- □ 適用要領・検査時期・提出対象が事前協議と一致している。
- □ 最終データとchkres.pdfが対応し、ASP側チェックも確認した。
- □ 発注者の承認後に、必要な最終登録操作を済ませた。
- □ 統合後の納品データと登録手続き完了通知を保存した。
- □ 工事写真など別提出の資料を渡した。
- 要領・オンライン電子納品実施要領:https://www.cals-ed.go.jp/cri_point/
- 運用ガイドライン・事前協議シート:https://www.cals-ed.go.jp/cri_guideline/
- チェックシステム・利用マニュアル・オンライン納品の注意事項:https://www.cals-ed.go.jp/edc_download/
- 既存の資料案内:オンライン電子納品の要領・ASPマニュアルの入手先
本記事は公式資料の手順を実務向けに整理した解説です。PDF・システム本体は再配布せず、公式の掲載ページへ案内しています。画面のボタン名と制限は利用中ASPの最新版マニュアルで確認してください。
