2026年11月2日確認。対象:工事・設計業務の受注者。国交省一般土木を軸に、機関独自の登録も整理。すべての案件で全項目が必須という意味ではありません。
最初に作る:自分の案件の「登録一覧」
電子納品の登録という言葉には、利用者IDの取得、工事・業務実績の登録、完成した成果品の送信、施設情報の更新などが混ざっています。1つのシステムへ提出しても、別の登録まで自動で済むとは限りません。
特記仕様書・共通仕様書・事前協議を見ながら、対象の登録を拾います。「どこへ、何を、誰が、いつまでに、何をもって完了とするか」の5項目をメモすると、工期末の漏れを見つけやすくなります。
図解:4種類に分けて確認する
ASPの利用者・工事参加、DB利用者など
工事はCORINS、業務はTECRIS等。対象と期限を確認
オンライン納品の申請・受領確認、または指定媒体で提出
道路DB、機関独自の登録票・管理情報など
受注者向け:登録先の見分け方
| 項目 | 何をするもの? | 先に確認すること |
|---|---|---|
| CORINS/TECRIS | 工事・業務の実績情報を登録 | 契約図書の義務・対象・時期、発注機関の確認 |
| 情報共有システム(ASP) | 工事・業務の書類を受発注者間で共有 | 使用サービス、利用開始、案件への参加者登録 |
| オンライン電子納品 | 完成した電子成果品を所定の経路で提出 | 提出先、申請の担当、受領・登録の状態を確認する方法 |
| 道路施設基本データ | 対象施設の諸元などを成果データにする | 対象施設、作成範囲、格納先と必要な登録作業 |
| 全国道路基盤地図等DB | 対象の道路台帳附図を更新・登録 | 該当業務か、受注者のユーザ登録、CAD・PDF等の登録 |
| 舗装DB・道路施設点検DB | 対象の舗装・点検情報を登録 | 業務仕様、登録先、受注者と発注者の分担 |
| 機関独自の登録票 | 水資源機構・JSなどの指定情報を提出 | 指定様式、適用する版、ファイル名と提出先 |
1.CORINS・TECRISは「納品用フォルダ」と別に管理
JACICの案内では、CORINSの登録には契約図書で義務付ける工事と、発注機関の同意を得て任意に登録する工事があります。登録対象であることと、登録義務があることを区別してください。期限は案件の契約図書で確認します。
工事・業務番号などを電子納品ソフトに入力しても、実績登録そのものが完了したことにはなりません。発注機関の確認と申請の状態を、別に確認してください。
https://cthp.jacic.or.jp/corins/record/guide/check/
https://cthp.jacic.or.jp/tecris/termsofuse/register/
2.ASPに入れた書類と、最終納品を区別
日常の帳票共有と、完成時の電子成果品の納品は、同じ画面やサービスを使っていても確認する状態が違います。最終納品では、対象成果をそろえてチェックし、申請後の受領・登録状況まで確認します。
電納ASPerのログイン・URL不明時の対処 / オンライン電子納品の申請から完了確認まで
3.道路DBは「基礎DB」という略称だけで判断しない
基礎DB・基本データ・基盤地図と呼ばれていても、正式な名称を確認すると、別の登録を指すことがあります。監督職員へは、登録対象の施設と正式名称・公式URLをセットで確認してください。
4.水資源機構・JSなどの独自様式を拾う
水資源機構は、国交省要領を基本としつつ一部適用外があり、独自の技術情報インデックス登録票を案内しています。日本下水道事業団(JS)にも独自の要領と技術関係資料登録票があります。「国交省版のチェックが通ったから全部済んだ」とせず、機関の指定様式を別欄で管理します。
https://www.water.go.jp/honsya/honsya/keiyaku/service/densi.html
https://www.jswa.go.jp/denshi/denshi_n01.html
そのまま使える確認表の項目
社内の表に次の列を作り、着手時に担当を決めておきます。これは本サイトの管理例で、公式様式ではありません。
登録・提出の正式名称: 対象となる根拠(仕様書の項目): 登録先の公式URL: 作成担当/申請担当/確認担当: 期限と、申請から完了まで見込む日数: 入力に必要な番号・成果品: 現在の状態(未着手/準備中/申請中/差戻し/完了): 完了を確認できる通知・受付番号・保存先:
最後に確認する5項目
- 登録先の正式名称と、対象となる根拠が分かる
- 利用者IDの発行と、成果登録を取り違えていない
- 受注者・発注者それぞれの担当と期限が決まっている
- 差戻しを直した後、再申請・再確認まで行った
- アップロードだけでなく、案件で求める完了状態を確認した
提出範囲と担当の決め方は事前協議チェックシートの書き方も参考にしてください。
公式資料を実務向けに整理した独自解説です。案件の特記仕様書・適用基準・受発注者協議を確認してください。資料やソフトの写しは配布せず、発行元の掲載ページへ案内しています。
