【AUTODESK】AutoCAD Map 3D 2016 実践操作 セルフトレーニングテキスト 応用編~その15(Ⅲ 解析編)~ | 電子納品サポート

【AUTODESK】AutoCAD Map 3D 2016 実践操作 セルフトレーニングテキスト 応用編~その15(Ⅲ 解析編)~

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Map 3D ツールセットは(旧 AutoCAD Map 3D) AutoCAD Plus 2023 に含まれています

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本テキストのトレーニング内容は、AutoCAD Map 3D 2016の基本的な機能を理解している方を対象としています。
トレーニングを開始する前に、以下の準備を行います。

 データの準備

トレーニングで使用するデータの「GISTraining2016」フォルダごとPCのCドライブにコピーしてください。 コピーした際に、読み取り専用になっている場合は解除してください。

Ⅲ 解析編

数値地図と家形データを使用して、様々な解析を行います。
目的地への最短のルートを明確にするために、道路のトポロジデータを使用してネットワーク解析をします。
河川氾濫想定区域と避難場所を明確にするために、河川、建物のフィーチャを使用して、バッファ、オーバーレイなどのフィーチャ解析をします。

概要

数値地図25000(国土地理院)とAdd~Map(北海道地図)を使用して、解析作業を行います。
 道路データの指定した2点間の最短距離を計測
 河川が氾濫した場合の被害建物の明確化(100m氾濫区域と200m氾濫区域)
 避難場所の明確化、
 100m範囲の河川氾濫想定区域の建物の面積データをEXCELで操作できるように書き出し

道路ネットワークデータによる最短距離計測

道路図面を開きます。

  1. メニューブラウザから、「開く→図面」を選択し
    C:\GISTraining2016\25000\世田谷目黒ネットワーク.dwgを開きます。

すでに作成されているトポロジをロードします。

  1. タスクペインの「マップエクスプローラ」タブを選択し、切り替えます。
  2. タスクペインの「トポロジ」の「+」をクリックして展開します。

  1. 表示された「道路ネットワーク」を右クリックし、メニューから「管理→トポロジをロード」を選択します。
  2. 「OK」ボタンを押します。トポロジがロードされます。

ネットワーク解析を実行します。

  1. ロードされた「トポロジ」の「道路ネットワーク」を右クリックし、メニューから「解析→ネットワーク解析」を選択します。

  1. 「解析タイプ」で、「最短ルート」を選択し、「次へ」ボタンを押します。
  2. 「場所」で、「始点を選択」の右側にあるアイコンボタンを押し、地図上で始点位置をクリックし、Enterキーを押します。
  1. 「終点を選択」の右側にあるアイコンボタンを押し、地図上で終点位置をクリックし、Enterキーを押します。
  2. 「次へ」ボタンを押します。
  1. 「次へ」ボタンを押します。
  2. 「出力方法」については何も指定しないで、「完了」ボタンを押します。
  3. 指定した、始点、終点での最短距離が赤色で地図上に表示されます。

解析により河川氾濫想定区域の作成

河川データと建物データを接続、表示します。

  1. メニューブラウザから、「開く→図面」を選択し
    C:\GISTraining2016\25000\Start.dwgを開きます。
  2. タスクペイン 表示マネージャから「データ」ボタンを選択し、メニューから「データ接続」を選択します。
  3. 「プロバイダによるデータ接続」で「SHP接続を追加」を選択し、ソースファイルにC:\GISTraining2016\25000\kasen.shpを指定して「接続」ボタンを押します。
  4. 「マップに追加」ボタンを押します。
  5. タスクペイン 表示マネージャから「データ」ボタンを選択し、メニューから「データ接続」を選択します。

  1. 「プロバイダによるデータ接続」で「SDF接続を追加」を選択し、ソースファイルにC:\GISTraining2016\25000\53393545_a.sdfを指定して「接続」ボタンを押します。
  2. 「マップに追加」ボタンを押します。

河川データを使用して、100m範囲の河川氾濫想定区域を作成します。

  1. リボン「解析」タブ→「フィーチャ」パネル→「フィーチャバッファ」を選択します。
  1. 「バッファの作成」ダイアログで、「バッファ距離」で、「距離」に100と入力します。
    「出力バッファ」で「出力を画層へ」に100mバッファと入力、
    「SDFに保存」に画層名と同じファイル名を指定します。
    「結合結果」で、「すべてのバッファを結合」を選択します。
  2. 「フィーチャをバッファへ」で、「フィーチャを選択」ボタンを押します。
  3. 「オブジェクトを選択」で、3本の河川フィーチャを選択します。
  1. 「OK」ボタンを押します。
  2. 河川から100m範囲のバッファゾーンを確認します。

100m範囲の河川氾濫想定区域の建物を抽出します。

  1. タスクペインで「53393545_a」を選択し、
    右クリックして表示されるメニューから「コピー」を選択します。
  2. タスクペイン空白部分で右クリックし、表示されるメニューから「貼り付け」を選択します。
  1. タスクペインに、コピーされた「(コピー)53393545_a」画層が表示されます。
  2. コピーされた画層「(コピー)53393545_a」を選択し、画層名部分をクリックして、画層名を 100m区域内の建物 に変更します。
  3. タスクペインで 「100m区域内の建物」を選択し、「スタイル」ボタンを選択します。
  4. スタイル設定ボタン「・・・」を押し、「ポリゴンのスタイル設定」ダイアログを表示します。
  5. 「記号とスタイル」欄、ポリゴンの塗り潰し表示部分を選択し、「塗り潰しの色」から赤を選択します。

  1. 「適用」ボタンを押し、「閉じる」ボタン押します。
  2. タスクペインで「100m区域内の建物」 を選択し、右クリックして表示されるメニューから「データをフィルタ」を選択します。
  3. 「クエリーを作成」ダイアログで、
    「マップ上の位置指定→(いずれか一部に接する)ポリゴン」を選択します。
  1. 「位置境界を入力」で、右クリックし、メニューから「選択」を選択します。
  2. 「オブジェクトを選択」で、バッファゾーンを選択します。
  3. 式を確認し、「OK」ボタンを押します。
  4. タスクペインで「53393545_a」のチェックをとり、表示をオフにします。

  1. 100m区域内の建物がクエリーされたことを確認します。

河川データを利用して、200m範囲の河川氾濫想定区域を作成します。

  1. タスクペインで「100mバッファ」のチェックをとり、表示をオフにします。
  2. リボン「解析」タブ→「フィーチャ」パネル→「フィーチャバッファ」を選択します。
  3. 「バッファの作成」ダイアログで、
    「バッファ距離」で、「距離」に200と入力します。
    「出力バッファ」で「出力を画層へ」に200mバッファと入力、
    「SDFに保存」に画層名と同じファイル名を指定します。
    「結合結果」で、「すべてのバッファを結合」を選択します。
  1. 「フィーチャをバッファへ」で、「フィーチャを選択」ボタンを押します。
  2. 「オブジェクトを選択」で、3本の河川フィーチャを選択します。
  3. 「OK」ボタンを押します。
  4. 河川から200m範囲のバッファゾーンを確認します。

200m範囲の河川氾濫想定区域の建物を抽出します。

  1. タスクペインで「53393545_a」を選択し、
    右クリックして表示されるメニューから「コピー」を選択します。
  2. タスクペイン空白部分で右クリックし、表示されるメニューから「貼り付け」を選択します。
  3. コピーされた画層の名前を 200m区域内の建物 に変更します。
  4. タスクペインで 「200m区域内の建物」を選択し、「スタイル」ボタンを選択します。
  5. スタイル設定ボタン「・・・」をクリックし、「ポリゴンのスタイル設定」ダイアログを表示します。
  6. 「記号とスタイル」欄、ポリゴンの塗り潰し表示部分を選択し、「塗り潰しの色」を別の色に設定します。
  7. 「適用」ボタンを押し、「閉じる」ボタン押します。

  1. タスクペインで「200m区域内の建物」にチェックをつけ、表示をオンにします。
  2. タスクペインで「100mバッファ」にチェックをつけ、表示をオンにします。
  1. タスクペインで「100mバッファ」を選択し、ドラッグ&ドロップ操作で、表示の順番を「200mバッファ」の上に変更します。
  2. 100mのバッファゾーンが最前面に表示されます。
  3. タスクペインで「200m区域内の建物」 を選択し、右クリックして表示されるメニューから「データをフィルタ」を選択します。
  4. 「クエリーを作成」ダイアログで、「マップ上の位置指定→(いずれか一部に接する)ポリゴン」を選択します。
  5. 「位置境界を入力」で、右クリックし、メニューから「選択」を選択します。
  1. 「オブジェクトを選択」で、200mバッファのバッファゾーンを選択します。
  2. 「クエリーを作成」ダイアログで、「AND」ボタンを押します。
  3. 「クエリーを作成」ダイアログで、「演算子→NOT」を選択します。
  1. 「クエリーを作成」ダイアログで、「マップ上の位置指定→(いずれか一部に接する)ポリゴン」を選択します。
  2. 「位置境界を入力」で、右クリックし、メニューから「選択」を選択します。
  3. 「オブジェクトを選択」で、100mバッファのバッファゾーンを選択します。
  4. 式を確認し、「OK」ボタンを押します。
  5. 100~200m区域内の建物がクエリーされたことを確認します。

避難場所の明確化

避難場所として、用途種別が学校に該当する建物を抽出します。

  1. タスクペインで「53393545_a」を選択し、右クリックして表示されるメニュー
    から「コピー」を選択します。
  2. タスクペイン空白部分で右クリックし、表示されるメニューから「貼り付け」を選択します。
  3. コピーされた画層の名前を 避難場所 に変更します。
  4. タスクペインで「 避難場所」 を選択し、「スタイル」ボタンを選択します。
  5. スタイル設定「・・・」ボタンをクリックし、「ポリゴンのスタイル設定」ダイアログを表示します。
  6. 「記号とスタイル」欄、ポリゴンの塗り潰し表示部分を選択し、「塗り潰しの色」を別の色に設定します。
  7. 「適用」ボタンを押し、「OK」ボタン押します。
  8. タスクペインで「避難場所」にチェックをつけ、表示をオンにします。
  9. タスクペインで 「避難場所」を選択し、右クリックして表示されるメニューから「データをフィルタ」を選択します。
  10. 「クエリーを作成」ダイアログで、「プロパティ→用途種別」を選択します。
  1. 「=」ボタンを押します。
  2. 式に表示された「value(値)」にカーソルを合わせ、表示されたメニューから「リストから値を取得します。」を選択します。
  3. 「クエリーを作成」ダイアログの右部分に表示された「プロパティを選択して、値を取得・・・」の欄から緑の矢印ボタンを押します。
  1. 表示された値から「2」を選択し、「値を挿入」ボタンを押します。
  2. 式を確認し、「OK」ボタンを押します。

  1. 避難場所に該当する学校の建物がクエリーされたことを確認します。

避難場所建物にラベルを表示します。

  1. タスクペインで「 避難場所」 を選択し、「スタイル」ボタンを選択します。
  2. フィーチャラベルの「・・・」ボタンをクリックします。
  3. 「ラベルのスタイル設定」ダイアログで、
    「ラベルとスタイル」から「ラベルを追加」ボタンを押します。
    「サイズのコンテキスト」から「マップ」を選択します。
    「単位」から「メートル」を選択します。
    「記号を選択」から「プレーンテキスト」を選択します。
    「フォントサイズ」を10にします。
    「フォントの色」を赤に設定します。
    「テキスト」から「式を使用」を選択します。
  1. 「式の作成と変更」ダイアログで「オプション」ボタンを押し、「式をロード」を選択し、C:\GISTraining2016\Addmap\避難場所.fdq を開きます。
  2. 式を確認し、「OK」ボタンを押します。
  3. 「適用」ボタンを押し、「閉じる」ボタンを押します。

  1. 表示されたラベルを確認します。

道路図面(dwg)、ライブマップを重ねて、より詳細な地図図面に仕上げます。

  1. タスクペインの「マップエクスプローラ」タブを選択し、切り替えます。
  2. 「データ」ボタンを選択し、メニューから「ソース図面をアタッチ」を選択します。
  3. 「アタッチする図面を選択」ダイアログで、
    C:\GISTraining2016\25000から、目黒を選択して、
    「追加」ボタンを押します。 「OK」ボタンでダイアログを閉じます。
  4. タスクペインの「図面」フォルダのファイル名を選択し、右クリックして表示されるメニューから「クイックビュー」を選択します。
  5. 「GEOMAP」と入力し、コマンドを実行します。
  6. コマンドウィンドゥから「ハイブリッド」を選択します。
  7. 「地理的位置-ライブマップデータ」ダイアログで、「はい」ボタンを押します。
  8. タスクペインの「表示マネージャ」タブを選択し、切り替えます。
  1. タスクペインで「100mバッファ」と「200mバッファ」のチェックをとり、表示をオフにします。
  2. 画面を確認します。

河川氾濫想定区域の建物のデータをEXCELで操作

100m範囲の河川氾濫想定区域の建物の面積データをCSVデータに書き出します。

  1. タスクペインで「 100m区域内建物」 を選択し、「テーブル」ボタンを選択します。
  2. 「データテーブル」画面で、いずれかのフィールド名の上で右クリックし、
    表示された「 計算式を作成」 を選択します。
  3. 「計算式を作成」ダイアログで、「名前」の欄に 面積 と入力します。
  4. 「計算式を作成」ダイアログで、「ジオメトリ→Area2D」を選択します。
  5. 式に表示された「ジオメトリのプロパティ」にカーソルを合わせ、表示されたメニューから「プロパティを入力します。」を選択します。
  1. 表示されたプロパティから「Geometry」を選択します。
  2. 式を確認し、「OK」ボタンを押します。
  3. データテーブルで面積フィールドが追加されたことを確認します。
  4. 「データテーブル」画面で、「オプション→すべて選択」を選択します。
  1. 「データテーブル」画面で、「オプション→書き出し」を選択します。
  2. 「カンマ区切りファイルに書出し」画面が表示されます。
  3. C:\GISTraining2016\25000フォルダに、100m区域内建物 という名前で保存します。

書き出ししたCSVデータをExcelで読み込みます。

  1. Excelを起動します。
  2. テキストファイル「100m区域内建物.csv」を取り込みます。
  3. カンマ形式のcsvデータを取り込む設定をします。
  1. データの取り込むワークシートのセルの位置を設定します。
  2. テーブルを整えます。
  3. Excelデータを保存します。
  4. C:\GISTraining2016\25000フォルダに、100m区域内建物データ という名前で保存します。