道路施設基本データ 作成手順 | 電子納品サポート

道路施設基本データ 作成手順

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道路工事完成図等作成要領 平成18 年8 月版に準拠

1.作成するデータの種類

◆道路施設基本データ
①道路施設基本データ詳細情報
②イメージデータ(道路施設一般図、現況写真、施設位置図)

◆電子納品媒体の管理用データ
①道路施設基本データ管理用ファイル

2.作業手順

(1) 各施設に関するデータ作成(施設毎)
○道路施設基本データ詳細情報
○イメージデータ(施設一般図、現況写真)

(2) 施設の設置位置確認用の図面作成
○道路施設基本データ位置図

(3) 電子納品媒体のフォルダ構成作成

(4) 電子納品媒体の管理用データ作成
○工事管理用ファイル
○道路施設基本データ管理用ファイル

(5) 作成データのチェック
○作成ファイルを電子納品の指定フォルダに格納
○作成データのチェック(チェックプログラム、目視によるチェック)

(6) 電子納品媒体の作成

3.データ作成

(1) 各施設に関するデータ作成(施設毎)

1) 道路施設基本データ詳細情報

①新設・改良・撤去した施設に関する諸元情報や補修情報を作成する。

◆新設の場合
○当該施設の諸元情報を新規に作成する。
◆改良の場合
○既存施設の既存諸元情報(帳票)を発注者より借用し、対象項目(1)を 抽出した上で、工事により変更となった諸元を修正し諸元情報を作成す る。 ○補修情報が作成対象であれば、その内容を新規に作成する。 ◆撤去の場合 ○既存施設の諸元情報を発注者より借用し、対象項目(1)を抽出する。
○撤去の場合は既存データの修正の必要なし。
*1 貸与される諸元情報に、道路施設基本データで対象としている諸元情報以
外の項目も含んでいる場合は、必要情報のみを抽出する。

②道路施設基本データ詳細情報は、施設毎・詳細情報名毎に1ファイルに作成する。

◆施設の作成単位(要領 表13)
○構造物は、設置箇所毎を基本とする。
○延長がある施設は、変化区間毎を基本とする。
例)道路情報板の場合、情報板1基毎に1施設と扱う。
◆詳細情報名(巻末資料3 表2)
○施設に関する情報について、情報の種類(詳細情報名)毎に分類し、詳細
情報名毎に1ファイル作成する。
例)道路情報板の場合
・情報板基本:1基の情報板に関する基本的な諸元情報
道路標識の場合
・標識基本:ポールまたは門型構造物等1基に関する基本的な諸元情報
・標識各板諸元:1基の標識内に付いている各板についての情報

③ファイル形式は、CSV ファイルとし、「項目名」と「数値・文字情報」の2レコードを作成する。
④ファイルは施設数分作成。名称は詳細情報の施設番号に連番( 2 桁)を付ける。

例)情報板2基の場合:E06001.CSV、E06002.CSV 等

◆E06001.CSV の例

“路線”,”現旧区分C”,”整理番号 1 “,”整理番号 2 “,”整理番号 3 “,”補助番号”,”
百米標”,”距離”,”施設改修年度”,”完成年月”,”情報板種別C”,”表示方法C”,”制 御方法C”,”市区町村C”
“0004”,”1″,””,””,””,””,”75.5″,”10″,”*”,”200411″,”4″,”8″,”3″,”09208″

2) イメージデータ

①施設のイメージデータとして、一般図と現況写真を作成する。ただし、撤去の場合は不要。


②施設の種類により、一般図または現況写真の作成有無の指定有り。
(要領 表14)


③一般図の作成

◆完成図書として提出する工事完成図の中から下記事項を満足するものを選択して良い。
◆条件事項
○施設と道路の位置関係が把握できる。
○道路線形、幅員構成等が把握できる
○施設の断面図等により、高さ方向、交差状況の寸法等が把握できる。
◆ファイル形式はJPEG、CAD 図(SXF 形式)の代用可
(要領 表16)
◆ファイル名は、個別道路施設諸元サブフォルダ名称に連番を付けたもの。
(要領 表18)
例)橋梁の場合:D0100101.JPG、D0100201.P21 等


⑤現況写真の作成

◆撮影方法(要領 表15)
例)・路線方向に長さのある場合、起点から終点に向かって撮影。
・路線方向に点在する場合、車両の進行方向に向かって撮影。
・構造物は、施設全体が入るように撮影。高架橋等で施設全体が入りき
らない場合は分割して撮影。但し、最大5 枚。
◆ファイル形式は、JPG(要領 表16)
◆ファイル名は、個別道路施設諸元サブフォルダ名称に連番を付けたもの。
(要領 表18)
例)情報板の場合:E0600101.JPG、E0600201.JPG 等

(2) 施設の設置位置確認用の図面作成

1) 道路施設基本データ位置図

①道路台帳附図、路線図等を基に施設の位置が判別できる情報を明記して作成する。

◆図面内に明記する情報
○施設位置が判別できる情報(距離標、図面縮尺 等)
○当該年度、工事名、工事番号、位置図番号(当該工事内でユニークな番号)
○道路施設名称、施設対応番号、距離標及び距離標からの距離

②ファイル形式は、PDF

③ファイル名は、位置図番号
位置図番号:I(位置図の意味で固定)+工事毎の連番(位置図枚数分)
例)I001.PDF

(3) 電子納品媒体のフォルダ構成作成

①上記で作成したファイルを格納するフォルダ構成を作成する。

(4) 電子納品媒体の管理用データ作成

1) 工事管理用ファイル

①INDEX_C.XML に、その他フォルダに関する事項を追記する。

◆その他フォルダ名:OTHRS
◆その他オリジナルファイルフォルダ名:OTHRS/ORG999(*1)
◆その他オリジナルファイルフォルダ日本語名:道路施設基本データ
*1 道路施設基本データの格納フォルダは「ORG999」に固定。
(要領 3-6)

◆INDEX_C.XML の作成例(下記、太文字が追記事項)

<?xml version=”1.0″ encoding=”Shift_JIS”?>
<!DOCTYPE constdata SYSTEM “INDE_C03.DTD”>
<constdata DTD_version=”03″>
<基礎情報>
<メディア番号>2</メディア番号>
<メディア総枚数>3</メディア総枚数>
<適用要領基準>土木200406-01</適用要領基準>
<発注図フォルダ名>DRAWINGS</発注図フォルダ名>
<特記仕様書オリジナルファイルフォルダ名>DRAWINGS/SPEC</特記仕様書オリジ
ナルファイルフォルダ名>
<打合せ簿フォルダ名>MEET</打合せ簿フォルダ名>
<打合せ簿オリジナルファイルフォルダ名>MEET/ORG</打合せ簿オリジナルファイ
ルフォルダ名>
<施工計画書フォルダ名>PLAN</施工計画書フォルダ名>
<施工計画書オリジナルファイルフォルダ名>PLAN/ORG</施工計画書オリジナルフ
ァイルフォルダ名>
<完成図フォルダ名>DRAWINGF</完成図フォルダ名>
<写真フォルダ名>PHOTO</写真フォルダ名>
<その他フォルダ名>OTHRS</その他フォルダ名>
<その他オリジナルフォルダ情報>
<その他オリジナルファイルフォルダ名>OTHRS/ORG999</その他オリジナルファイルフォルダ名>
<その他オリジナルファイルフォルダ日本語名>道路施設基本データフォルダ</その他オリジナルファイルフォルダ日本語名>
</その他オリジナルフォルダ情報>

</基礎情報>
<工事件名等>
<発注年度>2004</発注年度>
<工事番号>200411110123</工事番号>
<工事名称>国道○号○○塗装修繕工事</工事名称>


②INDE_C03.DTD の変更は不要

2) 道路施設基本データ管理用ファイル

管理ファイル(XML ファイル事例、DTD ファイル)は事前に配布する。
①OTHRS.XML を作成

◆OTHRS.XML の入力項目

◆OTHRS.XML の作成例

<?xml version=”1.0″ encoding=”Shift_JIS”?>
<!DOCTYPE othrsdata SYSTEM “OTHRS03.DTD”>
<othrsdata DTD_version=”03″>
<サブフォルダ情報>
<その他サブフォルダ名>ORG999</その他サブフォルダ名>
<その他サブフォルダ日本語名>道路施設基本データフォルダ</その他サブフォルダ日本語名>
<その他資料情報>
<資料名>道路施設基本データ管理ファイル</資料名>
<オリジナルファイル情報>
<シリアル番号>1</シリアル番号>
<オリジナルファイル名>ORG999.XML</オリジナルファイル名>
<オリジナルファイル日本語名>道路施設基本データ管理ファイルXML</オリジナルファイル日本語名>
<オリジナルファイル作成ソフトバージョン情報>○△□ワープロソフト_2004</オリジナルファイル作成ソフトバージョン情報>
<オリジナルファイル内容>道路施設基本データ管理ファイルのXML</オリジナルファイル内容>
<予備></予備>
</オリジナルファイル情報>
<オリジナルファイル情報>
<シリアル番号>2</シリアル番号>
<オリジナルファイル名>ORG99901.DTD</オリジナルファイル名>
<オリジナルファイル日本語名>道路施設基本データ管理ファイルDTD</オリジナルファイル日本語名>
<オリジナルファイル作成ソフトバージョン情報>○△□ワープロソフト_2004</オリジナ
ルファイル作成ソフトバージョン情報>
<オリジナルファイル内容>道路施設基本データ管理ファイルのDTD</オリジナルファイル内容>
<予備></予備>
</オリジナルファイル情報>
<その他>
<請負者説明文></請負者説明文>
<発注者説明文>道路施設基本データを格納する。</発注者説明文>
</その他>
</その他資料情報>
</サブフォルダ情報>
</othrsdata>

②OTHRS03.DTD の変更は不要

③ORG999.XML を作成

◆ORG999.XML の入力項目

※1:複数存在する場合には、その項目を必要な回数繰り返す。
※2:道路施設種別は、要領案表3-2 に示している施設名に対応する施設番号とする。
※3:個別道路施設諸元サブフォルダ日本語名は、要領案表3-1 に示している名称とする。
※4:工事区分は、「新設」、「改良」、「撤去」のいずれかとする。

◆ORG999.XML の作成例(下記は、ORG999 フォルダにデータを格納した場合の事例)

<?xml version=”1.0″ encoding=”Shift_JIS”?>
<!DOCTYPE orgdata SYSTEM “ORG99901.DTD”>
<orgdata DTD_version=”01″>
<道路施設諸元データフォルダ情報>
<道路施設諸元データフォルダ名>SYOGEN</道路施設諸元データフォルダ名>
<道路施設諸元データフォルダ日本語名>道路施設諸元データフォルダ名</道路施設諸元データフォルダ日本語名>
</道路施設諸元データフォルダ情報>
<工事の概要>
<概要>情報板に関する工事</概要>
<供用未供用の別>供用</供用未供用の別>
<供用予定>
<供用年>2004</供用年>
<供用月>11</供用月>
</供用予定>
</工事の概要>
<データ作成基礎情報>
<データ作成者>
<請負会社>
<現場代理人>国土 一郎</現場代理人>
<主任技術者>国土 一郎</主任技術者>
<連絡先>
<TEL>03-XXXX-XXXX</TEL>
<FAX>03-XXXX-XXXX</FAX>
<E-Mail>aaa@bb.jp</E-Mail>
</連絡先>
</請負会社>
<監督職員>
<監督部署>■■ ■■</監督部署>
<主任監督員>△△ △△</主任監督員>
<監督員>☆☆ ☆☆</監督員>
</監督職員>
<発注担当課長>□□ □□</発注担当課長>
</データ作成者>
<データ作成対象施設>
<道路施設種別>E060</道路施設種別>
</データ作成対象施設>
</データ作成基礎情報>
<道路施設諸元サブフォルダ情報>
<道路施設諸元サブフォルダ名>E060</道路施設諸元サブフォルダ名>
<道路施設諸元サブフォルダ日本語名>E060</道路施設諸元サブフォルダ日本語名>
<個別道路施設諸元サブフォルダ>
<個別道路施設諸元サブフォルダ名>E06001</個別道路施設諸元サブフォルダ名>
<個別道路施設諸元サブフォルダ日本語名>E06001</個別道路施設諸元サブフォルダ日本語名>
<道路施設情報>
<道路施設名称>○○市△△地先情報板</道路施設名称>
<工事区分>新設</工事区分>
</道路施設情報>
<道路施設基本データ詳細情報>
<道路施設基本データファイル名>E06001.CSV</道路施設基本データファイル名>

④ORG99901.DTD を作成
配布されたサンプルデータからORG99901.DTD ファイルをコピーして利用。

(5) 作成データのチェック

1) 作成ファイルを電子納品の指定フォルダに格納


①作成したファイルを、P5 に示した各フォルダへ格納する。

2) 作成データのチェック


①チェックプログラム(*1)により作成ファイルをチェックする。
*1 国総研HPよりダウンロードする。
②チェック結果ファイルを確認し、エラーがあれば修正する。

(6) 電子納品媒体の作成


①電子納品のフォルダ構成を電子納品媒体に格納する。

以上