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V-nas操作解説書[入門偏]【3】 第3章 ツールパネルの使い方

  1. 第3章 ツールパネルの使い方
    1. 3 ツールパネルの使い方
      1. 3-1 座標指示ツールパネル
          1. 演習課題1 L1 の線分要素をL1 とL2 の延長交点まで延縮してみよう!
          2. 演習課題2 円と円弧の中心点を始終点とする線分を作図してみよう!
      2. 座標指示ツールパネル
        1. 座標値をキーボード入力する
        2. 《座標値コンボボックス》
        3. 座標値をマウスカーソルで直接指示する
        4. 座標点を間接的に指示する方法
    2. 3-2 距離入力ツールパネル
        1. 演習課題1 要素を参照して円を作図してみよう!
        2. 距離入力ツールパネル
        3. 距離をキーボード入力する
        4. 図面上の図形情報を参照する
        5. 四則演算オプションで数値を調整する
  2. 3-3 角度入力ツールパネル
      1. 演習課題1 長方形を斜線に対して平行に配置してみよう!
      2. 角度入力ツールパネル
      3. 角度をキーボード入力する
      4. 図面上の図形情報を参照する
      5. 角度の範囲オプションを使用する
      6. 図面上で座標点を指示し、角度を取得する
      7. 四則演算オプションで数値を調整する
  • 3-4 要素選択ツールパネル
      1. 演習課題1 自動モード“オプション”を利用して要素を削除してみよう!
      2. 演習課題2 フィルタを使ってみよう!
      3. 要素選択ツールパネル
      4. フィルタを使用する
  • 3-5 既存点選択ツールパネル
      1. マウスカーソルで直接選択する
      2. 図面上の図形情報を参照する
  • 3-6 単既存点選択ツールパネル
      1. マウスカーソルで直接選択する
      2. 図面上の図形情報を参照する
  • 3-7 数値入力ツールパネル
      1. キーボード入力する
      2. 図面上の図形情報を参照する
      3. 四則演算オプションで数値を調整する
  • 第3章 ツールパネルの使い方

    3 ツールパネルの使い方

    ツールパネルは、V-nas シリーズで共通して使用されるツールです。
    コマンド実行時にシステムが要求する数値や情報を、より効率的に取得するために利用します。
    要求された数値や情報によって、数種類のツールパネルが自動的に選択され、画面に表示されます。
    コマンドが完了した場合や、別のコマンドを選択した場合、コマンドを解除した場合などにおいて、ツールパネルは自動的に画面から消えます。
    本章では、各種のツールパネルの利用方法を紹介します。

    3-1 座標指示ツールパネル

    演習課題1 L1 の線分要素をL1 とL2 の延長交点まで延縮してみよう!

    サンプルファイルを用いて、座標指示ツールパネルの使用方法を演習します。
    『ファイル-開く』コマンドを選択し、V-nas のインストールフォルダを表示させて下さい。フォルダ
    内にある「Sample」フォルダを開き、「Example.bfo」ファイルを選択して、開くボタンをクリックし
    て下さい。(スケール1/50)

    【延長交点ボタンを使用して座標を指示する】
     ① 2 ページを表示し、『変形-延縮-位置』を選択して下さい。
     ② 延縮する要素として、L1 を指示して下さい。
     ③ 延縮する端点として、点P1 側にマウスカーソルを寄せてクリックして下さい。
     ④ 配置位置を指示します。座標指示ツールパネルの延長交点ボタンをクリックし、1 要素目と2 要素目として、L1 とL2 をクリックして下さい。
     ⑤ 要素L1 が、L2 との交点(要素を延長した交点)まで延長します。
    (演習1おわり)

    演習課題2 円と円弧の中心点を始終点とする線分を作図してみよう!

    引き続きExample.bfo を使用します。

    【中心点ボタンを使用して座標を指示する】
     ① 3 ページを表示し『作図-直線-線分』を選択して下さい。
     ② 「始点を指示して下さい。」と表示されます。
      ツールパネルの中心点ボタンをクリックしてから円C1 を指示して下さい。
     ③ 「終点を指示して下さい。」と表示されます。中心点ボタンをクリックしてから円弧A1を指示して下さい。
     ④ 円C1 の中心点から円弧A1 の中心点までの線分L1 が描画されます。
    【線分の作図:中心点ボタン、端点距離ボタン】
     ① (線分コマンドが続行している状態で)中心点ボタンをクリックしてから円C1 を指示して下さい。
     ② 端点距離ボタンをクリックし、要素として円弧A1 を指示します。円弧の左側にマウスカーソルを寄せてクリックして下さい。
     ③ キーボードから 3000↓と入力して下さい。
     ④ 円弧A1 の左端から円弧なりに3000mm 移動した点までの線分L2 が描画されます。
    (演習2おわり)

    座標指示ツールパネル

    座標を指示する際に使用するツールパネルです。大別すると、キーボードから数値入力する方法と、
    マウスで指示する方法があります。

    座標値をキーボード入力する
    《座標値コンボボックス》

    相対座標:入力値を、RP 点からの座標値として扱います。

    絶対座標:入力値を、原点(0,0)からの座標値として扱います。

    相対極座標:入力値を、RP 点からの[距離,角度]として扱います。

    絶対極座標:入力値を、原点(0,0)からの[距離,角度]として扱います。


    《 X:Y の比率設定 》
    X:Y=1:□ X 距離に対するY 距離の比率を指定します。

    座標値をマウスカーソルで直接指示する

    自動モード:
    マウスカーソルに入った点を、自動的に取得します。四角形の中に複数の点が存在した場合に
    は、RP 点、点、[端点・交点]、中点、円の基準点、要素上の点、任意の点 の順に候補を検索
    します。端点と交点は同列で、よりカーソルの中心に近い方が取得されます。円の中心点は、円
    と離れて存在するため、“自動”モードの対象外です。

    点モード:
     『補助-点』コマンドで作図した点を取得します。
    端点モード:
     要素の端点を取得します。
    交点モード:
     要素同士の交点、または接点を取得します。
    中点モード:
     要素の2 分割点を取得します。
    円の基準点モード:
     円上の上下左右方向の点を取得します。
    要素上の点モード:
     要素上の点を取得します。
    中心点モード:
     円・円弧・楕円・楕円弧の中心点を取得します。
    任意モード:
     指示した任意の点を取得します。

    座標点を間接的に指示する方法

    端点ボタン:
     要素を指示し、指示点に近い方の端点を取得します。
    延長交点ボタン:
     指示した2要素の交点を取得します。指示した2要素が交差していない場合でも、要素が延長した交点を計算して取得します。
    中点ボタン:
     指示した要素の2 分割点を取得します。
    2 点の中点ボタン:
     指示した2 点の中点を取得します。
    端点距離ボタン:
     要素の端点からの距離を指示することにより座標を取得します。
    任意点距離ボタン:
     要素上の任意点からの距離を指示することで、座標を取得します。
    直交点ボタン:
     指示した要素に対し、指示した点からの直交点を取得します。
    中心点ボタン:
     指示した円・円弧・楕円・楕円弧の中心点を取得します。
    極座標ボタン:
     距離と方向で座標を指示します。

    3-2 距離入力ツールパネル

    演習課題1 要素を参照して円を作図してみよう!

    サンプルファイルを用いて、距離入力ツールパネルの使用方法を演習します。
    『ファイル-開く』を選択し、V-nas のインストールされているフォルダを表示させて下さい。フォル
    ダ内にある「Sample」フォルダを開き、「Example.bfo」ファイルを選択して、開くボタンをクリック
    して下さい。(スケール1/50)

    【要素の長さボタンを使用して半径を取得する】
    ① 4 ページを表示し、『作図-円-中心点、半径』コマンドを選択して下さい。
    ② 作図領域の任意の点に、円の中心点P1 を指示して下さい。
    ③ 半径を指示します。ツールパネルの要素長ボタンをクリックし、5 本の線分のうちどれか1
    本L1 を指示して下さい。
    ④ ③で指示した線分の長さを半径として、円が描画されます。
    【複数要素ボタンを使用して長さを取得する】
    ⑤ (円コマンドが続行している状態で)再度、円の中心点を任意に指示して下さい。
    ⑥ 半径を指示します。ツールパネルの複数要素ボタンの下にある、平均ラジオボタンをON
    に設定し、複数要素ボタンをクリックして下さい。
    5 本の線分から、任意に何本か要素選択して下さい。
    ⑦ ③で選択した要素の長さの平均長を半径として、円が描画されます。
    (演習1おわり)

    距離入力ツールパネル

    長さまたは距離を指示する際に使用するツールパネルです。大別すると、キーボードから数値入力す
    る方法と、図面上の図形情報を参照して利用する方法があります。

    距離をキーボード入力する
    図面上の図形情報を参照する

    2 点の距離ボタン:
     指示した2 点の距離を取得します。
    離れボタン:
     指示した要素と点の最短距離を取得します。
    要素長(任意点)ボタン:
     要素の任意点間の距離を取得します。要素は複数選択可能です。
    要素長ボタン:
     指示した要素の長さを取得します。ラジオボタンの設定により、その要素のX 方向・Y 方向・距離・半径(楕円については長径または短径)のいずれかを取得可能です。(初期値は距離)
    複数要素ボタン:
     指示した複数要素の長さを取得します。ラジオボタンの設定により、平均・合計・最小値・最大値のいずれかを取得可能です。(初期値は合計)
    要素間隔ボタン:
     指示した2 要素間の最短距離を取得します。

    四則演算オプションで数値を調整する

    3-3 角度入力ツールパネル

    演習課題1 長方形を斜線に対して平行に配置してみよう!

    サンプルファイルを用いて、角度入力ツールパネルの使用方法を演習します。
    『ファイル-開く』を選択し、V-nas のインストールフォルダを表示させて下さい。フォルダ内にあ
    る「Sample」フォルダを開き、「Example.bfo」ファイルを選択して、開くボタンをクリックして下さ
    い。(スケール1/50)

    【接線角ボタンを使用して回転角度を取得する】
    ① 5 ページを表示し、『編集-複写-回転』コマンドを選択して下さい。
    ② 複写する要素として、長方形B1 を選択して下さい。
    ③ 点P1 を基準点として指示して下さい。
    ④ 下の様な複写ダイアログが表示されますので、図面参照ボタンを押して下さい。

    ⑤ ツールパネルの接線角ボタンをクリックし、要素L1 を指示して下さい。
    ⑥ 長方形がL1 の接線角度分 回転した状態で、配置基準点の指示を行います。L1 上に数
    回配置して下さい。
    (演習1おわり)

    角度入力ツールパネル

    角度を指示する際に使用するツールパネルです。大別すると、キーボードから数値で入力する方法と、
    図面上の図形情報を参照して利用する方法があります。

    角度をキーボード入力する

        例)
        15.234° → 15.234 とキーボード入力します。
        15°23′15″ → 15d23m15s とキーボード入力します。
        なお、dms は大文字でも代用できます

    図面上の図形情報を参照する

    接線角ボタン
     指示した要素の接線角度を取得します。
    法線角ボタン
     指示した要素の法線角度を取得します。
    要素交角ボタン
     指示した2 要素の交角を取得します。交点が複数ある場合は、要素を指示した際にもっとも近い
    点を交差位置とします。

    角度の範囲オプションを使用する

    《接線角:実角度》

    X 軸の0 度方向から、指示した要素の接線角ま
    でを、反時計回りに計測して角度を取得します。

    《接線角:傾き、狭角》

    X 軸の0 度方向から、指示した要素の接線角ま
    でを、反時計回りに計測して-90 度から+90 度
    までの範囲内で角度を取得します。

    《法線角:実角度》

    X 軸の0 度方向から、指示した要素の法線角ま
    でを、反時計回りに計測して角度を取得します。

    《法線角:傾き、狭角》

    X 軸の0 度方向から、指示した要素の法線角ま
    でを、反時計回りに計測して-90 度から+90 度
    までの範囲内で角度を取得します。

    《要素交角:実角度》

    指示した2 要素のうち、1 要素目から2 要素目に向かって反時計回りに角度を取得します。

    《要素交角:傾き、狭角》

    図面上で座標点を指示し、角度を取得する

    図面上で座標点を指示し、RP 点との方向角や、その点を結んだ直線で構成される角度
    を取得します。

    《1 点の角度》

    X 軸の0 度方向から、「RP 点と指示した点を
    むすぶ線分」に向かって、反時計回りに計測
    して角度を取得します。角度の取得範囲は
    -180 度から+180 度です。

    《2 点の角度》

    X 軸の0 度方向から、「指示した1 点目と2 点目をむすぶ線分」に向かって、反時計回りに角度を取得します。角度の取得範囲は-180 度から+180 度です。

    《3 点の角度》

    中心位置と2 点を指示し、3 点で構成される角度
    を取得します。1 点目から2 点目に向かって反時
    計まわりに計測します。角度の取得範囲は0 度
    から360 度です。

    《4 点の角度》

    4 点を指示し、指示点1 と2、指示点3 と4 で構成される角度を取得します。角度の取得範
    囲は-180 度から+180 度です。

    四則演算オプションで数値を調整する

    3-4 要素選択ツールパネル

    演習課題1 自動モード“オプション”を利用して要素を削除してみよう!

    サンプルファイルを用いて、要素選択ツールパネルの使用方法を演習します。
    『ファイル-開く』を選択し、V-nas のインストールフォルダを表示させて下さい。フォルダ内にある「Sample」フォルダを開き、「Example.bfo」ファイルを選択して、開くボタンをクリックして下さい。(スケール1/50)

    【自動、線掛けなどの要素選択モードで要素を選択する】
    ① 1ページを表示し、『編集-消去』を選択して下さい。
    ② ツールパネルの自動モードを選択し、ページ内の要素を指示して下さい。
    要素の無いところでマウスをクリックすると、「自動モード時オプション」の設定値に従って要
    素選択が行われることを確認して下さい。(自動モード時のオプション初期値は、枠内モードです。)
    ③ 全部モードを選択し、「選択/解除の設定」を解除に設定し、作図領域上でマウスをクリックして下さい。
    ④ ②で選択した要素が、解除されます。
    枠内・枠掛け・線掛けなどのモードについても、動作を確認して下さい。
    (演習1おわり)

    演習課題2 フィルタを使ってみよう!

    引き続きExample.bfo を使用します。

    【フィルタボタンを使って寸法要素だけを選択する】
    ① 演習1 で選択された要素は、すべて解除して下さい。(前項③~④参照)
    ② 『編集-消去』を選択し、フィルタパネルの要素種別ボタンをクリックして下さい。
    ③ 要素種別フィルタダイアログが表示されたら、全OFF ボタンをクリックしてすべてのチェックボックスをOFF にします。その後、寸法チェックボックスのみチェックをON にして下さい。
    ④ OK ボタンで③のダイアログを閉じます。
    フィルタパネルの要素種別ボタン左にあるチェックボックスがON になります。
    ⑤ 全部モードを選択し、「選択/解除の設定」を選択に設定し、作図領域上でマウスをクリックして下さい。ページ内の寸法要素のみが消去の対象として選択されます。
    (演習2おわり)

    要素選択ツールパネル

    要素の選択を行う際に使用するツールパネルです。


    各種のモードで選択する

    自動モード
     マウスで要素上をクリックするとその要素を選択します。要素の無いところでクリックすると、「自動モード設定時オプション」に従い、枠内や線掛けなどの要素選択を行います。
    単要素モード
     単一要素を選択します。同一座標上に図形が重なっている場合に、要素をひとつずつ選択します。
    連続要素モード
     端点同士が接している要素を、1 度の指示で選択します。
    枠内モード
     2 点を指示して描画される枠内に、完全に入っている要素を選択します。
    枠掛けモード
     2 点を指示して描画される枠内に、完全に入った要素と、枠に掛かっている要素をすべて選択します。
    線掛けモード
     2 点を指示して描画される線分に、掛かった要素をすべて選択します。
    線掛け1 個置きモード
     2 点を指示して描画される線分に掛かった要素を、一つ置きに選択します。
    線掛け2 個置きモード
     2 点を指示して描画される線分に掛かった要素を、二つ置きに選択します。
    連続線掛けモード
     線掛けを連続します。指示する2点目(終点)が次の線掛けの1点目(始点)になります。
    要素掛けモード
     選択した要素に掛かっている(交わっている)要素が選択されます。
    前回の範囲モード

     前回要素選択した要素が選択されます。
    全部モード
     図面上をクリックすると、ウィンドウ内(アクティブウィンドウ内)の要素をすべて選択します。
    全ページモード
     図面上をクリックすると、ファイル内(アクティブウィンドウのファイル内)の要素をすべて選択します。

    フィルタを使用する

    3-5 既存点選択ツールパネル

    既存の点(要素の構成点)を選択するためのツールパネルです。

    マウスカーソルで直接選択する

    自動モード
     マウスカーソルに入った既存点を、取得します。既存点の無いところを指示した場合、“枠内”モードと同様の処理を行います。
    単点モード
     単一の点を指示します。
    枠内モード
     2 点を指示して描画される枠内に、完全に入っている既存点を選択します。
    水平上モード
     指示した既存点の水平上に存在する既存点を全て選択します。
    垂直上モード
     指示した既存点の垂直上に存在する既存点を全て選択します。
    全てモード
     アクティブウィンドウのページ内に存在する全ての既存点を選択します。

    図面上の図形情報を参照する

    図面上にすでに作図されている図形を指示し、その要素の既存点を選択します。
    選択/解除の設定ラジオボタンについて、選択がON になっている場合には選択を、解除が
    ON になっている場合はすでに選択した既存点を解除します。

    要素端点ボタン:
     要素を指示し、指示点に近い方の端点を取得します。
    中心点ボタン:
     指示した円・円弧・楕円・楕円弧の中心点を取得します。

    3-6 単既存点選択ツールパネル

    単一の既存点を選択する場合に使用するツールパネルです。

    マウスカーソルで直接選択する
    図面上の図形情報を参照する

    要素端点ボタン:
     要素を指示し、指示点に近い方の端点を取得します。
    中心点ボタン:
     指示した円・円弧・楕円・楕円弧の中心点を取得します。

    3-7 数値入力ツールパネル

    数(個数)を指示するためのツールパネルです。大別すると、キーボードから入力する方法と、図面上で要素の数を選択しその個数を得る方法があります。

    キーボード入力する
    図面上の図形情報を参照する
    四則演算オプションで数値を調整する
    モバイルバージョンを終了