はじめての V-nas
最初の1週間でやること
会社で V-nas を使うことになったけれど、何から覚えればいいか分からない。そんな人のために、練習の順番と、つまずきやすい操作、困ったときの調べ方をまとめました。
このページでわかること
- 使い始める前に確認しておくこと(バージョン、修正プログラム)
- パソコンに入っている公式マニュアルの開き方
- 1日1章ずつ進める、1週間の練習の順番
- 初心者がつまずきやすい操作(Esc、右クリック、数値の入れ方)
- 電子納品に出すときの SXF 保存
- 困ったときの公式の問い合わせ先
V-nas は2次元の CAD、V-nasClair は3次元の設計もできる CAD です。どちらも川田テクノシステムの製品で、操作の考え方は似ています。違いの詳しい説明とコマンドの逆引きは「V-nas・V-nasClair マニュアルの入手方法と操作解説まとめ(逆引きガイド)」にまとめています。
使い始める前に確認すること
自分の V-nas のバージョンを確認する
メニューの『ヘルプ-バージョン情報』で、バージョン、登録会社名、シリアルNo. が表示されます。問い合わせのときにも必要なので、メモしておきます。
Windows のバージョンに対応しているか確認する
OS対応一覧表(川田テクノシステム)WEBhttps://www.kts.co.jp/support/os修正プログラムが出ていないか確認する
公式マニュアルの開き方
V-nas の操作マニュアル(入門編、コマンドリファレンスなど)は、KTS のサイトでは一般公開されていません。ソフトと一緒にパソコンに入っています。
V-nas を起動し、メニューの『ヘルプ-マニュアル』を選ぶ
マニュアルが入っているフォルダが開きます。まずは入門編を開いておきます。
コマンドの途中で分からなくなったら F1 キーを押す
実行中のコマンドのヘルプが表示されます(表示や計測などの割り込みコマンドでは出ないことがあります)。
『ヘルプ-FAQ』で、KTS のよくある質問を開ける
ヘルプメニューの各項目は「V-nas ヘルプ」で説明しています。
1週間の練習の順番
入門編は6章あります。1日1つずつ、実際に手を動かしながら進めるのがおすすめです。各章の内容は、このサイトの記事でも読めます。
| 日 | やること | 覚えるポイント | 記事 |
|---|---|---|---|
| 1日目 | 起動・終了、画面の各部の名前、マウスとキーの基本 | ツールパネル、キー入力ウィンドウ、ステータスバーの場所 | 第1章 |
| 2日目 | 図面設定(用紙・縮尺)、補助線、四角形、連続線 | 図面の準備と、座標を数字で入れる描き方 | 第2章 2-1 |
| 3日目 | 図形の作図と編集の続き | 描いた図形を直す操作 | 2-2・2-3・2-4 |
| 4日目 | ツールパネルの使い方 | 点の指示・要素の選び方の切り替え | 第3章 |
| 5日目 | 作業環境のカスタマイズ | よく使うコマンドを呼び出しやすくする | 第4章 |
| 6日目 | SXF・AutoCAD ファイルの読み込みと保存 | 電子納品や他社とのやり取りに必須 | 第5章 |
| 7日目 | 印刷 | 用紙と縮尺を合わせて印刷する | 第6章 |
入門編の演習は、新しい図面に A3 横・縮尺 1/10 を設定して描いていきます。仕事の図面を開いて練習すると、うっかり上書き保存してしまうことがあります。練習用のファイルを別に作り、名前を付けて保存してから始めましょう。
初心者がつまずきやすい操作
| 困ったこと | こうする |
|---|---|
| 起動したら「レイヤテンプレート」を選ぶ画面が出た | 入門編の練習では、そのまま「OK」で閉じてかまいません。仕事では会社や発注者の決めたテンプレートを選びます |
| 間違えた線を描いてしまった | Esc キーで1つ前の手順に戻ります。ダイアログでは「キャンセル」と同じ働きです |
| 連続線などのコマンドが終わらない | マウスの右ボタンをクリックすると、コマンドが終わって仮の線が確定します |
| 数字を入れても思った場所に線が引けない | キーボードの数字は「X,Y」の形で、基準の点からの距離として入ります(例:上に100なら 0,100)。入れた値はキー入力ウィンドウに表示されるので確認します |
| 水平・垂直にきれいに引けない | 点を指示するときに Shift キーを押すと、角度の制限(自由・直交・水平・垂直)が切り替わります |
| 画面を拡大・縮小・移動したい | マウスのホイールを使います |
| 勝手に画面が拡大されたり、重なった図形の選択画面が出たりする | 入門編では『ウィンドウ-オートズーム』と『ウィンドウ-重複要素選択』を解除して練習します |
| 縮尺はどこで変える? | ツールバーのスケールのコンボボックスで選びます。表示されていなければ『設定-作図-共通』で変えます。用紙サイズは『ファイル-図面設定』です |
電子納品に出すとき(SXF で保存)
国土交通省などの電子納品では、図面を SXF(P21 形式)で納めます。V-nas の図面ファイル(.bfo など)のままでは納品できません。
保存の設定を確認する
『設定-ファイル変換-SXF変換』の「入力・出力設定」で、SXF に書き出すときの設定を確認します(バージョンなどは発注者と決めた内容に合わせる)。
レイヤ名を CAD 製図基準に合わせる
令和8年4月以降に契約した国の工事・業務は、新しいレイヤ名のルールです。V-nas の電子納品対応と、CAD製図基準(令和7年12月版)受注者がやることを確認してください。KTS のサイトにはレイヤーテンプレートの配布ページもあります。
レイヤーテンプレート(川田テクノシステム)WEBhttps://www.kts.co.jp/support/layer『ファイル-名前を付けて保存』で、ファイルの種類を SXF(*.p21)にして保存する
保存できると、タイトルバーの拡張子が変わります。ページがたくさんあるときは『ファイル-一括変換-保存』でまとめて保存できます。
電子納品チェックシステムでレイヤ名を確認する
「電子納品チェックシステムの使い方とエラーの直し方」を参照してください。
KTS は無料の「V-nas 3DViewer」を提供しています。V-nas のファイル(.bfo/.bfox)と SXF(.p21/.sfc/.p2z/.sfz)を表示・印刷でき、朱書きもできます。V-nas が入っていないパソコンで図面を確認したいときに使えます。
困ったときの公式の窓口
| こんなとき | 使うもの |
|---|---|
| 操作の方法を聞きたい | KTS の製品サポート(CAD)にメールで問い合わせる。電話番号は公開されていません |
| よくある質問を探したい | KTS の「よくあるご質問」 |
| 操作の流れを動画で見たい | KTS の動画配信サービス「KTS Clips」(製品紹介・デモ・セミナーの動画) |
| 人から教わりたい | KTS のセミナー |
| 購入前に試したい(デモ版) | KTS の営業所に問い合わせる |
v-help@kts.co.jp。受付は平日 9:00〜12:00・13:00〜17:00、回答か受領の返信は2営業日以内が目安です。- 会社名、名前、電話番号、メールアドレス
- 製品名とバージョン(『ヘルプ-バージョン情報』で確認)
- 何をしようとして、どのメニューで、何が起きたか(画面のメッセージをそのまま)
- パソコンの環境(Windows のバージョン、メモリ)
1週間たったら確認
- 『ヘルプ-マニュアル』で入門編とコマンドリファレンスを開ける
- 用紙サイズと縮尺を設定して、新しい図面を作れる
- 数値入力で、決めた長さの線や四角形を描ける
- Esc で一手戻す、右クリックでコマンドを終える、が自然にできる
- SXF(P21)で保存し、ビューアで開いて確認できる
- 決めた用紙・縮尺で印刷できる
次は、やりたいことから探せる逆引きガイドと、V-nas コマンドリファレンスで、仕事でよく使うコマンドを覚えていきましょう。
- 川田テクノシステム 各種お申込み・製品サポート https://www.kts.co.jp/support
- 同 製品に関するお問い合わせ https://www.kts.co.jp/support/contact-product
- 同 V-nasClair 3DViewer / V-nas 3DViewer https://www.kts.co.jp/service/product/3dviewer
- V-nas 操作解説書[入門編](ソフトに付属)