図面をパブリッシュ(バッチ印刷)する
DWF および PDF ドライバを環境設定する
DWG to PDF ドライバを環境設定する
[DWG to PDF のプロパティ]ダイアログ ボックスの設定は、ほとんどの場合、変更する必要はありません。ただし、DWG to PDF ePlot の環境設定を細かく変更する必要が生じた場合は、[DWG to PDF ePlot のプロパティ]ダイアログ ボックスを使用して変更できます。このダイアログ ボックスでは、カラー デプス、表示解像度、ファイル圧縮、フォントの取り扱い、ペンの設定、その他のオプションの設定を指定できます。DWG to PDF ファイルを作成する場合は、DWG to PDF ドライバ モデルを使用するプロッタ環境設定ファイルを使用します。
概要 – DWG to PDF 環境設定ファイルを作成、修正する
インストールされている既定の DWG to PDF.pc3 プロッタ環境設定ファイルを使用できます。このファイルを編集するには、[印刷]ダイアログ ボックスの[プロパティ]ボタンを使用します。これによって pc3 エディタが表示され、DWG to PDF.pc3 ファイルを直接編集できるようになります。DWG to PDF.pc3 ファイルを別の名前で保存した場合、PLOT[印刷]コマンドで使用することはできますが、PUBLISH[マルチシート DWF パブリッシュ]コマンドで使用できなくなります。DWF6 DWG to PDF.pc3 ファイルに変更を加えると、再び DWG to PDF.pc3 ファイルの設定を変更するまで、DWF6 ファイルを印刷またはパブリッシュするときは、常にこの変更内容が使用されます。
注: DWG to PDF.pc3 ファイルに変更を加える場合は、後で既定の設定を使用する場合に備えて、バックアップ コピーを作成してください。
Design Web Format™ (DWF™)ファイルの元の図面の内容によっては、これらの設定によってファイル サイズや印刷品質が変わる場合があります。DWG to PDF.pc3 環境設定ファイルを編集する場合、次の設定を指定できます。
- カラー デプス
- 表示解像度
- 圧縮オプション
- フォントの組み込みと取り扱い
- 背景色
- 仮想ペンの設定とパターン
- 画層情報の組み込み
- 用紙の境界の組み込み
- 保存されたプレビューの組み込み
操作方法
出力する PDF ファイルの設定を指定または修正するには
- [ホーム]タブ
[出力]パネル [印刷]をクリックします。 - [印刷]ダイアログ ボックスの[プリンタ/プロッタ]領域で、[名前]リストから DWG to PDF 印刷デバイスを選択します。[プロパティ]をクリックします。
- [プロッタ環境設定エディタ]の[デバイスとドキュメントの設定]タブで、ツリー ウィンドウから[カスタム プロパティ]を選択します。
- [カスタム プロパティ]をクリックします。
- 希望のオプションを選択します。[OK]をクリックします。
- [プロッタ環境設定エディタ]で、[OK]をクリックします。
- [プリンタ環境設定ファイルの変更]ダイアログ ボックスで、次のいずれかの操作を行います。次に、[OK]をクリックします。
- [現在の印刷のみに変更を適用](または[現在のパブリッシュ処理のみに変更を適用する])を選択して、環境設定を ePlot プロッタ環境設定ファイルに保存せずに、今回のみ優先します。
- [変更を次のファイルに保存]を選択して、環境設定の変更を PDF 環境設定ファイルに保存します。
- [印刷ファイルを参照]ダイアログ ボックスの保存先のリストから PDF ファイルの出力場所を選択し、[保存]をクリックします。
- [OK]をクリックします。
出力する PDF ファイルのカラー デプスを設定するには
- [ホーム]タブ
[出力]パネル [印刷]をクリックします。 - [プリンタ/プロッタ]領域で、[名前]リストから DWG to PDF 印刷デバイスを選択します。[プロパティ]をクリックします。
- [プロッタ環境設定エディタ]の[デバイスとドキュメントの設定]タブで、ツリー ウィンドウの[グラフィックス]ノードを展開します。
- [ベクトル グラフィックス]を選択します。
- [カラー デプス]領域でカラー デプスを選択します。[OK]をクリックします。
- [プリンタ環境設定ファイルの変更]ダイアログ ボックスで、次のいずれかの操作を行います。次に、[OK]をクリックします。
- [現在の印刷のみに変更を適用]を選択し、環境設定を PDF 環境設定ファイルに保存せずに、今回のみ優先させます。
- [変更を次のファイルに保存]を選択して、環境設定の変更を PDF 環境設定ファイルに保存します。
- [印刷ファイルを参照]ダイアログ ボックスの保存先のリストから PDF ファイルの出力場所を選択し、[保存]をクリックします。[OK]をクリックします。
DWF ファイルの解像度を設定する
作成する DWF6 ファイルのベクトル グラフィックスおよびラスター グラフィックスのピクセル解像度を指定できます。解像度が高いほど精度が高くなり、ファイル サイズが大きくなります。
危険: ラスター解像度およびグラデーション解像度をベクトル設定よりも高く設定することはできません。
ベクトル解像度とラスター解像度の既定値を以下に示します。
- ベクトル解像度: 1200 dpi
- カスタム ベクトル解像度: 40000 dpi
- グラデーション解像度: 200 dpi
- カスタム グラデーション解像度: 200 dpi
- カラーおよびグレースケールの解像度: 200 dpi
- カスタムのカラーおよびグレースケールの解像度: 200 dpi
- モノクロ解像度: 400 dpi
- カスタムの白黒解像度: 400 dpi
印刷する目的で DWF ファイルを作成する場合は、使用するプロッタまたはプリンタの出力と一致する解像度を選択してください。表示用には、解像度を高くします(2400 dpi 以上)。たとえば、大きな地形図のように、大量の詳細情報を含む図面の DWF ファイルを作成する場合は、DWF ファイルの細部を詳細に表示できるように解像度を高く設定します。40,000 dpi 以上の解像度を使用するとファイル サイズがかなり大きくなる可能性があるため、必要な場合に限って使用してください。解像度の設定を高くすると、ラスター イメージの画質は向上しますが、印刷速度は低下し、必要なメモリ容量が大きくなります。
DWF 解像度の設定から生じる精度の違いの例として、世界地図を DWF ファイルとして出力するケースを考えてみましょう。中画質の設定では、カリフォルニア州程度のサイズの詳細レベルまでズームできます。高画質の設定では、市町村サイズの詳細レベルまでズームできます。最高画質の設定になると、建物サイズの詳細レベルまでズームできます。
操作方法
DWF ファイルの解像度を指定するには
- [ホーム]タブ
[出力]パネル [印刷]をクリックします。 - [プリンタ/プロッタ]領域で、[名前]リストから DWF 印刷デバイスを選択します。[プロパティ]をクリックします。
- [プロッタ環境設定エディタ]の[デバイスとドキュメントの設定]タブで、ツリー ウィンドウから[カスタム プロパティ]を選択します。
- [カスタム ダイアログにアクセス]領域で、[カスタム プロパティ]をクリックします。注: カラーおよびグレースケールの解像度設定には、現在のベクトル解像度の設定を超えない限り、150 ~ 100,000,000 の間の任意の数を入力できます。
- [DWF6 ePlot のプロパティ]ダイアログ ボックスの[ベクトルとグラデーションの解像度(インチあたりのドット数)]領域で[ベクトル解像度]と[グラデーション解像度]のリストから値を選択するか、または[カスタム]を選択してカスタム値を入力します。[OK]をクリックします。
- [DWF6 ePlot のプロパティ]ダイアログ ボックスの[ラスター イメージの解像度(インチあたりのドット数)]領域で[カラーとグレースケールの解像度]または[モノクロの解像度]のリストから値を選択するか、または[カスタム]を選択してカスタム値を入力します。[OK]をクリックします。
- [プロッタ環境設定エディタ]で、[OK]をクリックします。
- [プリンタ環境設定ファイルの変更]ダイアログ ボックスで、次のいずれかの操作を行います。次に、[OK]をクリックします。
- [現在の印刷のみに変更を適用]を選択して、環境設定を DWF 環境設定ファイルに保存せずに、今回のみ優先させます。
- [変更を次のファイルに保存]を選択して、環境設定の変更を DWF 環境設定ファイルに保存します。
- [印刷ファイルを参照]ダイアログ ボックスの保存先のリストから DWF ファイルの印刷場所を選択し、[保存]をクリックします。[OK]をクリックします。
DWF または DWFx ファイル圧縮を設定する
既定では、作成する DWF ファイルは圧縮バイナリ形式になります。これは、ほとんどの DWF ファイルに推奨される出力形式です。
この圧縮によってデータが損なわれることはなく、この形式がほとんどの DWF ファイルに推奨される出力形式です。また、圧縮 ASCII エンコード 2D ストリーム(プレーン テキスト)ファイルを作成することもできます。これらの設定は、DWF 環境設定ファイルを作成または編集するときに指定します。
操作方法
DWF ファイルの圧縮を指定するには
- [ホーム]タブ
[出力]パネル [印刷]をクリックします。 - [プリンタ/プロッタ]領域で、[名前]リストから DWF 印刷デバイスを選択します。[プロパティ]をクリックします。
- [プロッタ環境設定エディタ]の[デバイスとドキュメントの設定]タブで、ツリー ウィンドウから[カスタム プロパティ]を選択します。
- [カスタム ダイアログにアクセス]領域で、[カスタム プロパティ]をクリックします。
- [DWF6 ePlot のプロパティ]ダイアログ ボックスの[出力の詳細設定]領域の[DWF 形式]でファイル圧縮のオプションを選択します。[OK]をクリックします。
- [プロッタ環境設定エディタ]で、[OK]をクリックします。
- [プリンタ環境設定ファイルの変更]ダイアログ ボックスで、次のいずれかの操作を行います。次に、[OK]をクリックします。
- [現在の印刷のみに変更を適用]を選択して、環境設定を DWF6 環境設定ファイルに保存せずに、今回のみ優先します。
- [変更を次のファイルに保存]を選択して、環境設定の変更を DWF 環境設定ファイルに保存します。
- [印刷ファイルを参照]ダイアログ ボックスの保存先のリストから DWF ファイルの印刷場所を選択し、[保存]をクリックします。[OK]をクリックします。
DWF または DWFx ファイルのフォントの取り扱いを設定する
DWF ファイルを作成するときに、フォントの取り扱い方法と DWF6 ファイルへの組み込み方法を指定できます。既定では、フォントの取り扱いは[DWF6 ePlot のプロパティ]ダイアログ ボックスで[いくつかをキャプチャ](推奨)に設定されています。この設定であれば、DWF ファイルでキャプチャ対象となるフォントを指定できます。これが推奨されるオプションです。
注: DWF ファイルのサイズは、テキストの量および DWF ファイルで使用されるフォントの数や種類に加えて、フォントの取り扱いの設定によって異なります。DFW ファイルのサイズが大きすぎると思われる場合は、フォントの取り扱いの設定を変更してみてください。
操作方法
DWF ファイルのフォントの取り扱いを指定するには
- [ホーム]タブ
[出力]パネル [印刷]をクリックします。 - [プリンタ/プロッタ]領域で、[名前]リストから DWF 印刷デバイスを選択します。[プロパティ]をクリックします。
- [プロッタ環境設定エディタ]の[デバイスとドキュメントの設定]タブで、ツリー ウィンドウから[カスタム プロパティ]を選択します。
- [カスタム ダイアログにアクセス]領域で、[カスタム プロパティ]をクリックします。
- [DWF6 ePlot のプロパティ]ダイアログ ボックスの[フォントの取り扱い]領域で、フォント キャプチャのオプションを選択します。[OK]をクリックします。
- [プロッタ環境設定エディタ]で、[OK]をクリックします。
- [プリンタ環境設定ファイルの変更]ダイアログ ボックスで、次のいずれかの操作を行います。次に、[OK]をクリックします。
- [現在の印刷のみに変更を適用]を選択して、環境設定を DWF6 環境設定ファイルに保存せずに、今回のみ優先します。
- [変更を次のファイルに保存]を選択して、環境設定の変更を DWF 環境設定ファイルに保存します。
- [印刷ファイルを参照]ダイアログ ボックスの保存先のリストから DWF ファイルの印刷場所を選択し、[保存]をクリックします。[OK]をクリックします。
DWF ファイルでキャプチャ対象となるフォントのリストを編集するには
- [ホーム]タブ
[出力]パネル [印刷]をクリックします。 - [プリンタ/プロッタ]領域で、[名前]リストから DWF 印刷デバイスを選択します。[プロパティ]をクリックします。
- [プロッタ環境設定エディタ]の[デバイスとドキュメントの設定]タブで、ツリー ウィンドウから[カスタム プロパティ]を選択します。
- [カスタム ダイアログにアクセス]領域で、[カスタム プロパティ]をクリックします。
- [DWF6 ePlot のプロパティ]ダイアログ ボックスの[フォントの取り扱い]領域で[いくつかをキャプチャ]を選択します。
- [フォント リストを編集]を選択します。注: DWF ファイルのフォントをキャプチャするとファイル サイズが大きくなります。ファイルのサイズを最小化するために、このリストでは、すべての Microsoft® Windows® プラットフォームに共通の True Type フォントは既定では選択されていません。これらのフォントは、横にチェック マークが付いていなくても、Windows オペレーティング システムを使用していれば DWF6 ファイルで表示されます。ユーザがインストールしたその他の True Type フォントを DWF6 ファイルに埋め込むには、必ずすべてをキャプチャ対象として選択する必要があります。必要なフォントだけがファイルに埋め込まれます。
- [使用可能な True Type フォント]ダイアログ ボックスで、DWF ファイルでキャプチャの対象とするフォントを選択して、[OK]をクリックします。[OK]をクリックします。
- [DWF6 ePlot のプロパティ]ダイアログ ボックスで、[OK]をクリックします。
- [プロッタ環境設定エディタ]で、[OK]をクリックします。
- [印刷ファイルを参照]ダイアログ ボックスの保存先のリストから DWF ファイルの印刷場所を選択し、[保存]をクリックします。[OK]をクリックします。
DWF または DWFx ファイルのペン パターンを編集する
[ペン設定を編集]ダイアログ ボックスでは、ペンのパターン、幅、形状、効果、および尺度設定やグローバルなペン幅といったその他の設定を指定できます。[ペン設定を編集]ダイアログ ボックスでの変更内容は、プロッタ環境設定ファイルに保存されます。
注: DWF6 ePlot の使用時にペンのパターンを編集するには、[カラー デプス]で[255 仮想ペン]を選択する必要があります。
操作方法
DWF ファイル用に[ペン設定を編集]ダイアログ ボックスで編集するには
- [ホーム]タブ
[出力]パネル [印刷]をクリックします。 - [プリンタ/プロッタ]領域で、[名前]リストから DWF 印刷デバイスを選択します。[プロパティ]をクリックします。
- [プロッタ環境設定エディタ]の[デバイスとドキュメントの設定]タブで、ツリー ウィンドウの[グラフィックス]ノードを展開します。[ベクトル グラフィックス]を選択します。[カラー デプス]領域で[255 仮想ペン]を選択し、次に、ツリー ウィンドウから[カスタム プロパティ]を選択します。
- [カスタム ダイアログにアクセス]領域で、[カスタム プロパティ]をクリックします。
- [DWF6 ePlot のプロパティ]ダイアログ ボックスで、[仮想ペンを編集]をクリックします。
- [ペン設定を編集]ダイアログ ボックスで、フィールドを右クリックします。
- 共通設定のメニューから選択するか、[プロパティ]を選択して、個々のペンのプロパティのダイアログ ボックスを表示します。ここで、個々のペン設定の属性を変更できます。
- ペンのプロパティのダイアログ ボックスで、[OK]をクリックします。
- [ペン設定を編集]ダイアログ ボックスで、[OK]をクリックします。
- [DWF6 ePlot のプロパティ]ダイアログ ボックスで、[OK]をクリックします。
- [プロッタ環境設定エディタ]で、[OK]をクリックします。
- [プリンタ環境設定ファイルの変更]ダイアログ ボックスで、次のいずれかを選択します。
- [現在の印刷のみに変更を適用]
- [変更を次のファイルに保存](続いてファイル名を入力します。)
- [印刷ファイルを参照]ダイアログ ボックスの保存先のリストから DWF ファイルの印刷場所を選択し、[保存]をクリックします。[OK]をクリックします。